免許更新がオンライン化? スマホで受講可能に! IT化進む運転免許事情とは

教習所の講習もオンライン化? さらには免許証がスマホ内で完結するかも

 オンライン化が進められる免許更新ですが、免許取得時の学科教習についてもオンライン講習が進められています。

 免許取得する際の自動車教習所は、新型コロナウイルスにより、営業自粛を余儀なくされた施設が多く、営業自粛が解除されたあとも、集団講義の人数削減などの影響によって一部教習生の免許取得が困難になる状況が続いていました。

 ウイルスの感染リスク回避の点からも、自動車教習所にはオンライン対応が求められていましたが、学科教習をオンラインでおこなうことによる「なりすまし」「講義を聴かない」といった不正行為を防ぐためオンラインの導入が進まないといった課題があり、現在に至るまでになかなかオンライン化が進んでいない状況となっていました。

今後、運転免許の取得方法は実技はそのままで、更新はオンライン化が当たり前となるのか?
今後、運転免許の取得方法は実技はそのままで、更新はオンライン化が当たり前となるのか?

 そんななか、「オート・アカデミー」という日本初の自動車教習所のオンライン学科学習サービスが注目されています。

 このサービスは、「密閉、密集、密接」といった3密を回避して、安全に講義を受けられるだけでなく、通学時間の削減や先進技術を駆使した質の高い講習を受けられるなどの特徴があります。

 このオンライン講義によって、普通自動車の免許を取得するのに26回受講が必要な1コマ50分の座学について、教習所に通わず自宅で受講することができます。

 不正行為防止対策としては、各教習所でID・パスワードを発行する際に本人認証登録をおこない、受講終了まで独自アルゴリズムによる間隔で本人確認が継続的におこなわれ、これにより「なりすまし」による不正行為の防止が可能となっています。

 このサービスを開発した、アカメディア・ジャパン株式会社菊池参代表は以下のコメントをしています。

「オート・アカデミーは、警察庁・公安委員会の法令及び指定自動車教習所の3つの基準に準拠した、安心安全に利用できるサービスとなっています。

 独自開発の本人認証学習プログラムを取り入れ、なりすましなどの不正を防止し、厳格な学習環境にて講義を受講できます。

 コロナ感染などでやむを得ず教習所に通えない学生や社会人、主婦など、幅広い人に利用していただきたいと思っています」

※ ※ ※

 また、運転免許取得や更新のオンライン化だけではなく、「運転免許証とマイナンバーの一体化」「運転免許証のスマートフォン搭載」が検討されていることにも注目が集まっています。

 警察庁によると、運転免許証とマイナンバーカードの一体化は、2024年末までに整備予定としています。

 機能としては、運転免許証にマイナンバーカードのICチップを登録し、引っ越しなどの住所が変更になる際に、市区町村の窓口に変更を届け出れば、警察署に届け出る必要がなくなるというものです。

 こういった機能が搭載されることで、手間が減り、待つ時間が減るという点がメリットといえます。

 また、2020年11月11日には、加藤官房長官の記者会見で「運転免許証をスマートフォンに搭載する方向」で検討していることが発表されました。

 今後、免許証という証明書自体が世の中からなくなり、すべてオンライン上でのやり取りになるという日がくるのはそう遠くはないかもしれません。

※ ※ ※

 今後、運転免許取得や更新オンライン化が実現することで、新型コロナウイルス対策だけでなく、「自宅にいながら講習が受けられる」「免許証受け取りの時間が短縮される」といったメリットも見受けられます。

 新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、運転免許証のオンライン化、デジタル化はますます推進されていくといえるでしょう。

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