2021年爆上げ銘柄の筆頭は「カウンタック」! 誕生50周年に注目集まる

カウンタックは、5000万円オーバーは確実!!

 1978年にデビューしたLP400Sには3タイプのシリーズがあるが、今回の出品車はそのなかではもっとも古い、いわばシリーズ1ともいえるモデルである。

 車高はその後のシリーズ2、シリーズ3よりも低く、前身となったLP400に採用されていたペリスコープ式のバックミラーも廃止されている。

●1979 ランボルギーニ「カウンタックLP400S」

ランボルギーニ「カウンタック」は、今後市場価値が上がると予想されているC)2020 Courtesy of RM Sotheby's
ランボルギーニ「カウンタック」は、今後市場価値が上がると予想されているC)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 インテリアでは8連式のメーターが装備され、スピードメーターのなかに縦型のオドメーターがビルトインされているのが、このLP400Sシリーズ1における特徴となる。

 参考までに生産台数はわずかに50台で、トータルでも237台とされるLP400Sのなかでももっとも少ない。

 リアミッドに搭載されるエンジンは4リッターV型12気筒だ。前身となったLP400よりもさらにトルク重視型の使い勝手のよいものに改められている。

 このエンジンに組み合わされるトランスミッションは5速MT。パワーユニットの搭載方法については、もはや詳しい解説は必要としないだろう。通常のフロントエンジン車とは前後逆にV型12気筒エンジンを搭載し、ミッションはパワーユニットの最先端に、そしてここからトルクは再び180度方向を変えて、リアのデファレンシャルに送られる仕組みだ。

 このレイアウトを考案したのは、故パオロ・スタンツァーニである。彼の発想力と熱意がなければ、カウンタックは誕生することはなかったといってもよい。

 美しいロッソのボディカラーに再塗装される前に、ボディワークは完全に修復されたというLP400S。たしかにその仕上がりは新車並みのクオリティだ。

 パワーユニットもオーバーホールされ、その過程の写真もすべて残されているという。そしてもっとも重要なポロ・ストリコのサティフィケートも取得済み。

 現在オークションは進行中で、40万ポンドから50万ポンド(邦貨換算約5600万円−7000万円)がエスティメートとされている。はたしてカウンタックは誕生から50周年となる2021年のメモリアルイヤーに、ミウラのようにクラッシック市場で大化けするのか、世界中がリザルトに注目している。

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