「寒っ!」冬の車の換気どうすれば? 窓開けと外気導入、最適な方法とは
ウイルスは見えない、だから気になる?
ウイルスなどの感染症対策は、単に医学的な問題だけでなく、社会心理学的な問題としてもとらえなければなりません。
効果の有無を理解しているかどうかにかかわらず、マスクやフェイスシールドを装着しなければならない雰囲気になってしまったり、科学的根拠に乏しいにもかかわらず「除菌」や「殺菌」と表示された商品が飛ぶように売れるなどがその例です。
車内の換気についても同様のことがいえるかもしれません。
前述の通り、実際の車内の空気はおよそ3分程度で入れ替わるようになっていますが、空気の入れ替わりをドライバーや同乗者が実感するのはほとんど不可能です。
そのため、密閉空間と誤解されやすい場合も多く、日々多くの乗客を乗せて走るタクシーでは、現在新型コロナウイルス感染症対策として、窓を少し開けた状態で走行することが増えているようです。
最近、タクシーに乗ったある男性は「乗車したときから、窓が10cmくらい空いていました。寒さや風切り音などはそれほど気になりませんでしたが、タクシー会社の規定でおこなっているというよりは、あくまで各乗務員のサービスの一環という様子でした」と話します。
一部のタクシー会社では、「新型コロナウイルス感染症対策として、車内換気のために窓を開ける場合があります」といったような注意書きが貼ってある場合もあるようです。
しかし、前述のとおり車内換気自体は窓を閉めていても数分おきにおこなわれているため、窓を開けること自体が感染症対策としてどれだけ有効なのかは定かではありません。
また、前述の国土交通省は外気導入モードの活用以外に、「乗客の降車後に窓を開けて換気するなどの車内換気に努めていただきますようお願いします」とし、走行中の窓開けを積極的に推進はしていないようです。
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新型コロナウイルスによってさまざまな面でクルマが見直されていますが、換気に関していえば、コロナ以前からかなり短い頻度で換気される仕組みとなっているのです。
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