次期型「プリウス」は超絶進化? トヨタが「全固体電池」に全集中する訳とは

世界中で「脱ガソリン車」や「電動化」の波が急速に加速しています。市販化される電動車も増えているなかで、ハイブリッド技術を先導するトヨタやEV販売で高いシェアを誇るテスラは、すでに次世代EVの開発に着手しているといい、その鍵を握るのが「全固体電池」です。いったいどのようなスペックなのでしょうか。

ハイブリッド車や既存電気自動車よりも優れた全固体電池車とは?

 日本自動車工業会の記者懇談会でどちらかといえば電気自動車(以下、EV)に対し否定的な論調だった豊田章男会長でしたが、トヨタ自動車を見ると着実にEVの時代を想定した技術開発をおこなっている。

 どうやら次世代EVは全固体電池が本命だと考えているようだ。ここにきて話題にあがることも増えた全固体電池、いったいどんなスペックなのか。

次期型プリウスは全固体電池を搭載するといわれている。
次期型プリウスは全固体電池を搭載するといわれている。

 最初に簡単な解説をしておく。現在、ハイブリッド車やEVに使われている電池にはイオンを運ぶ役割を持つ「電解質」という液体が入っており、もっとも解り易いのは12Vの車載バッテリー。「バッテリー液=電解質」です。

 乾電池だとジェル状の電解質を使うし、リチウムイオン電池も内部にジェル状の電解質が入っています。この電解質、電池性能の足を引っ張る。

 漏れれば危険だし(車載の12V電池の電解質は希硫酸)、低温になると凍結してイオンが動けなくなってしまう。液体のため高温にも弱い。

「だったら液体&ジェルの電解質を固体に置き換えちゃいましょう」というのが全固体電池です。

 全固体電池、すべて固体で構成されています。電解質によって制限されていた性能をフルに引き出せる。

 自動車用の全固体電池として開発されている大雑把なスペックは、2022年から2024年に登場予定の第一世代で現在のリチウムイオン電池の2倍以上の性能を持つ。

 日産「リーフ」級の車体に現在の電池スペースに搭載すれば、簡単に900km程度の航続距離を持たせられることになります。

 実際には、そこまでの容量など不要となり、半分の電池搭載量で済む。

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14件のコメント

  1. あくまで、目標値と想定値に希望的観測が入り混じった記事ですね、
    各社シークレット事項だけに予想は難しいが、
    現状はボタン電池並みの物しか量産出来て無いし
    トヨタが走らせてみせたのもトヨタ車体が出している一人乗り小型EVのコムスらしいね、
    プリウス等のHV用補助バッテリー採用は目指してるかも知れないけど
    実際電池自動車用として搭載できるほどの大型電池生産には、
    固体電解質が大量に材料調達し量産可能なだけの物質であるかどうかもわからないし、
    高電圧、大電流での耐久性等々の実用試験もまだ充分なされていない現状では
    まだ一般に使われるようになるにはハードルは高いと見るべきだろう、
    希望的観測で述べてるに過ぎないので
    話半分に聞いていた方が良いと思います。

  2. 素人が適当なこと言わないでね。エビデンス、リファレンスをちゃんと示してください。

  3. 現行電力会社は10円でこしらえた電気を20円で売っている。しかし、太陽光パネルでこしらえた電気は50円で買い取って20円で売っている。差額の40円は税金で補填している。太陽光パネル材料の多くは石油でありカドミュウムなど厄介な物質も使われているため処分できず野積みになっている。やがて大きな社会問題となるだろう。新しい技術には常にこうした問題がつきまとうが、EV利権推進派は見てみぬふりでカーボンフリーなどと横文字を並べて煙に巻く。
    逆ザヤの電気代は長くは続かない、財政健全化とか言って値上がりになるか買い取り中止になる。
    電気自動車は面白そうでありガソリン車にない利便性があると思うが、決して環境等に良い訳は断じて無い。むしろ多くの資源を消費する。
    嘘で世の中を引っ張ろうとする旧メディアの人達は一体何様のつもりなのだろう?

  4. 燃料電池のミライも二代目でるし全集中ちゃうやろ。
    燃料電池も2025年モデルも開発中やし、生き残るためにEV、燃料電池、ガソリンエンジン、都市開発と“全方位”に投資してる

    • 燃料電池車はEVと補完関係ですよ。
      電気はどうしたって保存性の問題がついて回るから、それを『クリーンに(笑)』解決しなきゃいけない。
      『水素を作る電気はどうするの?』って言うのは嘘で『ジャストインタイムで使わなきゃいけない電気だけで足りるの?』が水素の答え。

  5. 量産化まであと10年はかかります

  6. ヲイヲイ28号さん
    >太陽光パネルでこしらえた電気は50円で買い取って20円で売っている。差額の40円は税金で補填している。

    いったいいつの話してるんでしょうか。

    令和3年度(見通し)
     10kw未満 18~19円/kwh
     10~50kw未満 10~12円/kwh
    令和2年度(以下実績)
     10kw未満 21円/kwh
     10~50kw未満 13円/kwh
    令和2年度 21円/kwh
    令和元年度 24円/kwh
    平成30年度 26円/kwh
    平成29年度 28円/kwh
    平成28年度 31円/kwh

    オイオイといいたくなるのはこちらです。

  7. 改めて読み返すと
    あまりの見識の無さに落胆する
    2倍以上の急速充電の受け入れ性能なら充電時間が半分になるなんて考え
    小学生並みの単純計算式で3分で250km走行可能だなんて物言い
    本気で言ってるなら馬鹿丸出しですよ、
    充電の仕組みをまったく理解されてない、
    250kWh充電機とか言ってもそれはあくまで規格上の最大値で
    実際は異常が発生しないように出力制御しながら充電するの
    満充電に近づく程、抵抗が増え電流は流れにくくなるし
    過充電は電池にダメージを与え寿命を縮めるので
    80%辺りから満充電までの時間がさらに掛かる事は
    スマホの充電などでも多くの方が実感してるでしょ、
    そんな単純計算どおりに短時間では充電出来ないし
    無理にやろうとすれば電池破損や感電のリスクを伴うのです。
    いくら全個体電池でも化学反応の基本原理はひっくり返せない
    数値に踊らされて絵空事を吹聴しちゃダメですよ。

    • その通りですね。しかも超急速充電をあちこちで実現しようとすると、発電所だけでなく送電網も刷新が必要。つまり地中の電力線を全て掘り起こして太くしなければならない。電力網が比較的強靭な日本に住んでいると、そのことを意識することはあまりないかもしれませんが、世界のほとんどの国ではこれが大きな問題になります。国沢さんは日本の外をあまり見たことがない(か、見てもそこから感じたことがない)のでしょうね。

  8. 「開発も順調らしく、早ければ2022年登場の次期型「プリウス」に採用するんじゃないかといわれているほど。」 こんな与太話。 1年前ならトヨタの立ち上げスケジュールからすると、量産試作段階。22年末ならあと2年あるがそれでも量産出図段階。
     本当ならその担当部品メーカーのIRで開示か、リーク段階。
    可能性としては、次期プリウスの屋根の太陽光パネル蓄電池に少量OP採用くらいならありかも。それで世界初って謳うってことは可能。その程度なら情報リークは止めることが出来るだろう。

  9. 素人座問答w

  10. 国沢さんは好きだけど、この手のテクノロジーに関しては、もう少し勉強なさったほうが良いのではないでしょうか。

  11. お話にならないほどの素人見識ですね。安全性を鉛バッテリーの希硫酸で語るとは。危険なのはどう考えてもLiですが。国沢さんは残念な記事ばかりですが、この記事も酷い。自動車評論家ってこんないい加減なお仕事なんでしょうか。

  12. リコールメ-カ-のトヨタじゃあまず無理
     この記事書いた人トヨタの回し者

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