世界初 SUV型巨大リムジン誕生! 710馬力の「パラディウム」ってどんなクルマ?
イタリア・モンツァにある「AZNOM AUTOMOTIVE(アズノム・オートモーティブ)」は2020年12月14日、同年11月5日に世界初公開したハイパーラグジュアリーSUV「PALLADIUM(パラディウム)」の詳細なスペックを発表し、新たな画像を公開した。
全長6mの巨大SUVリムジンは最高速度210km/h
イタリア・モンツァにある「AZNOM AUTOMOTIVE(アズノム・オートモーティブ)」は2020年12月14日、同年11月5日に世界初公開したハイパーラグジュアリーSUV「PALLADIUM(パラディウム)」の詳細なスペックおよび、新たな画像を公表した。
パラディウムは、セダンタイプの伝統的なリムジンと、走行安定性や悪路の走破性などSUVの特徴を合わせたモデルで、アズノム社では「ハイパーリムジン」と表現している。
ボディサイズは全長5960mm×全幅2085mm×全高1971mm、ホイールベースは3670mmと巨大なサイズ。車両重量は2650kgで、トランクスペースは521リッターを確保している。
パラディウムはハイパーリムジンという呼び名にふさわしく、0-100km/h加速は4.5秒、最高速度は210km/h(リミッター)というパフォーマンスを誇るという。
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搭載されるエンジンは5.7リッターV型8気筒ツインターボで、最高出力710ps・最大トルク950Nmを発揮。2基のターボチャージャーはボルグワーナー製で、ふたつの水冷インタークーラーを装備している。
また「eトルク」と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムも搭載されており、一定の条件下では4気筒を休止する燃費セーブモードも搭載する。これにより、大幅な燃費の向上を実現しているという。組み合わされるトランスミッションは8速ATだ。
駆動方式は4WD。日常走行では基本的に後輪駆動だが、ドライバーはモード選択スイッチで簡単に4WDに切り替えることができる。4輪のトラクションを最大化するために、電子オートロックディファレンシャルを搭載し、ドライバーは手動でディファレンシャルをロック、およびロック解除することも可能だ。
ブレーキはブレンボを採用。フロントは6ポッドキャリパーでディスクは408mm×34mm、リアは4ポッドキャリパーでディスクは380mm×28mmだ。またタイヤは、ヨコハマのアドバンスポーツを採用している。タイヤサイズは前後285/45ZR22となる。
最新モデルらしく安全装備も充実。6つのエアバッグと最新の先進運転支援システム(ADAS)、およびアドバンスブレーキアシスト、ヒルディセントコントロール、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドストップモニタリング、パークアシストなどのアクティブおよびパッシブセーフティシステムが備えられており、さらには360度カメラも装備される。
パラディウムの生産台数は10台限定となりそうだ。イタリアで設計および製造されるパラディウムは、顧客が細部のパーツやカラーリングの選択をおこなった後、コーチビルダーによって手作業で細部のカスタマイズをおこなっていく。車両価格は発表されていない。
パラディウムという車名は、有名なイタリアの建築家アンドレア・パッラーディオの邸宅からインスピレーションを得ている。また同じ名前の、希少で光沢のある金属も、その車名の由来のひとつだ。
アズノム・オートモーティブはイタリア・モンツァに拠点を置くコミュニケーションスタジオ。生産車のカスタマイズやワンオフのモデル製作などをおこなっている。またパラディウムのスタイリングとデザインは、イタリア・トリノにあるカマルスタジオがおこなったという。
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