人間だったらもう定年!? 日本が誇る超ロングセラーのモデル5選
66年もの歴史を誇る人気の本格四駆とは?
●トヨタ「クラウン」(登場;1955年/歴史:65年)
最近は、生産終了やクロスオーバーモデルになるなどの噂が絶えないトヨタ「クラウン」ですが、その注目度の高さはさすがトヨタのフラッグシップモデルというところす。
そんなクラウンの初代モデルは1955年に登場。2020年で65周年を迎えた歴史あるモデルです。
クラウンというと高級セダンというイメージがあるかもしれませんが、デビューから2年後の1957年には走行全距離約1万マイルという、世界最長でもっとも過酷な豪州一周モービルガス・ラリーに参戦。
これがトヨタに置けるモータースポーツ史のスタートでもあったのです。
2代目クラウン時代の1964年には、派生車として日本車として初のV型8気筒エンジンを搭載した「クラウンエイト」が登場。これが現在の「センチュリー」の源流となったモデルでした。
オーナーの高齢化が叫ばれるなか、2003年に登場した12代目は「ゼロクラウン」と称して主要コンポーネントを一新した若々しいデザインへ変貌。
2012年に登場した14代目の「アスリート」は超大型フロントグリルを採用するなど、保守的なイメージを打破するべく進化を続けています。
●トヨタ「ランドクルーザー」(登場:1954年/歴史:66年)
現在販売中の国産車のなかで、もっとも長い歴史を持つのが1954年に初代が登場したトヨタ「ランドクルーザー」です。
ただし、ランドクルーザーという名前になったのが1954年の出来事であり、試作車の完成は1951年、市販スタートは1953年でした。
じつはデビュー当初の名前はトヨタ「ジープ」であり、ジープの名称が他社の商標だったために1954年6月に車名を変更したという経緯があったのです。
当初は本格的なオフロード車として、陸上自衛隊への納入も視野に入れて開発された同車ですが、世代が進むごとに高級SUVという側面も強くなり、現在ではランドクルーザー、そして派生車種の「ランドクルーザープラド」とともにラグジュアリーなSUVとなっています。
一方、海外ではヘビーデューティ仕様として70系が継続販売されており、日本でも2014年から2015年にかけて復活販売されたのは記憶に新しいところです。
※ ※ ※
今回紹介したモデルのように、60年以上に渡って使用される車名もあれば、数年で消えてしまう車名もあります。
現在販売されているモデルのなかで、これらを超える長寿モデルになる車種はあるのか、長い目で見守っていきたいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。