なぜトンネル照明が変わった? オレンジから「白」が定番に 高速誕生から半世紀の変化とは
色によって見え方が異なる? 最近増えた青色LEDの正体とは
LEDには、オレンジ色のものも製品化されていますが、今後トンネル内の照明に、オレンジ色のランプが採用されることはないのでしょうか。
懐かしみのあるオレンジ色の照明ですが、視覚という安全性においても、現在の白色LEDとは異なる特徴があるといいます。
具体的な見え方の事例について、さまざまな照明器具を扱う専門業者は次のように話します。
「ナトリウムランプのオレンジ色の光は色の視認性が悪く、物体の色を正確に捉えにくいという特徴です。
オレンジ色の照明下では、赤いものは黒く、青いものはグレーに見えるなど、物体の色がわかりにくくなります。
一方、LEDであれば自然光下に近い色で見ることができます」
また、高速道路のトンネルなどで採用されるLEDには青色や緑色のものもあります。
とくに、最近増えてきたのが進行方向に向けて一定の速度で点灯する照明です。
これは、高速道路などの渋滞多発箇所に設置されることがおおく、任意の速度や光度で点滅させ、運転者がその光を意識することで、速度低下による渋滞発生の抑止効果を目的として設置されています。
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これらのように、最近の高速道路では、LEDの進化によってさまざまな役割を持った照明が導入されています。
高速道路が誕生してから半世紀以上経ちますが、今後も安全性に考慮した施策が出てくるのかもしれません。
オレンジだと眠くなって来る