なぜホンダは中国で魅力的なEVを次々投入も他国で売らない? テスラやBMWと異なる戦略とは
日本展開も? SUVスタイルの次世代EVコンセプト
中国で開発・生産したEVを世界展開するにはさまざまなハードルがあるといいます。
実際に、合弁相手である広州汽車や東風汽車との契約や、中国政府による規制、さらにはEVの心臓部であるバッテリーの調達の問題なども、中国で生産しているEVを海外に展開しない(できない)理由と考えられます。
また、年間の新車販売台数が約3000万台と、世界の新車の約30%を占める中国市場を最優先したいという事情もあるのかもしれません。
営利企業である以上、もっともビジネス上のメリットがある地域に注力するのは当然です。
しかし、そう悲観することはないかもしれません。そのヒントは、2020年9月に開催された北京モーターショー2020で発表された「Honda SUV e:concept」という、SUVスタイルのEVコンセプトカーにあります。
ホンダ広報部では同車を「将来、中国で初となるホンダブランドのEVの量産を見据え、その方向性を示すEVコンセプトカー」と説明するなど、今後を担う重要なモデルという位置づけであることがわかります。
同車は、ホンダの現地法人であるホンダ技研科技によって開発が進められたという点では、中国市場をメインターゲットに据えたモデルであることは間違いありません。
しかし、このコンセプトSUVは将来的に中国市場以外でも展開する可能性があるといいます。
ホンダは次のように説明します。
「Honda SUV e:conceptは、大量生産を前提としたコンセプトカーです。具体的な地域や時期は未定ですが、市販化された際には中国以外の地域での展開も検討しています」
※ ※ ※
新型車の開発では、開発そのものと同等以上に重要なのが量産化であるといわれています。
数万台単位の個体を一定の品質で保つためには、工場設備への投資や部品調達システムの構築など多大なコストと時間が必要です。
一方で、量産すればするほど、1台あたりのコストは下がるため、ひとつのモデルを各地域で展開することは、消費者にとってもメーカーにとってもメリットは少なくありません。
ホンダは、広州汽車や東風汽車とヴェゼルベースのEVを開発・生産するなかで、EVの量産ノウハウを得てきたといわれています。
そうしたノウハウを活かして登場するであろう新型EVは、まさしくホンダの命運を握るモデルとなるかもしれません。
「営利企業である以上、もっともビジネス上のメリットがある地域に注力するのは当然です。」その通りだろう。
金持ち多いし。 日本市場へ回してもどうしようもない。軽が市場の半分近くを占め、200万出せないユーザーが多く。インフラや補助金はやる気無し。
欧州メーカーも早晩売れなくなるディーゼルエンジン車を日本にどんどん持ち込んできているから、世界から見たら、閉店セールにちょうど良い日本とみられているだろう。
一方、欧米へ持っていってもこの程度のEVでは勝てないね。