「高級車の証」が絶滅危惧種に? いま新車で買えるV型エンジン搭載車5選
北米市場はまだまだ大排気量&V型が主流
●ホンダ「NSX」
世界のホンダが送り出す、スーパースポーツモデルが「NSX」です。
F1で培った技術をふんだんに盛り込み、世界各国のスーパーカーに負けない走行性能と美しいスタイリングで憧れの存在の1台になっています。
マクラーレンとともに全盛を誇った第2期F1参戦時に「世界に通用するホンダのフラッグシップ」として、初代NSXが1990年に誕生しました。
毎年熟成を重ね2005年に生産は終了しましたが、10年の時を経て、2016年に2代目と生まれ変わりました。
現行モデルは、初代の特徴でもあったV型6気筒エンジンをミッド(運転席後方に)マウントするレイアウトを継承しつつ、3基のモーターと組みあわせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用。
AWD(4輪駆動)とすることで、初代以上のハイパワーを余すところなく路面に伝え、スーパースポーツらしい走行性能を実現しています。
ボディサイズは全長4490mm×全幅1940mm×全高1215mmと、低くワイドなスタイルです。
それでもゴルフバッグが積めるリアトランクを装備するあたりは、初代と同様に「コンビニにも行けるスーパースポーツ」としての実用性も兼ね備えています。
3基のモーターと組み合わせられたエンジンは、レーシングエンジンメーカーとして有名なコスワース社との共同開発となる3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンです。
エンジンで507馬力を生み出しますが、ここにハイブリッドを組み合わせ、システム全体で581馬力ものハイパワーを実現しています。
とくに旋回性能に優位なミッドシップにこだわるためには、エンジン本体のコンパクトさが必須。エンジン本体の全長を抑えることができるV型エンジン搭載は必然ともいえます。
現在のF1でもハイブリッド化が進んでおり、さらにEV化が進む可能性すらある現在、ホンダにとってこの2代目NSXが最後のV型エンジン搭載スーパースポーツになる可能性もあります。
●シボレー「カマロ SS」
V型エンジンがもっとも好きな国はアメリカともいえるほど、アメ車にはV型エンジンを搭載した大排気量モデルが数多くラインナップされています。
アメ車の最大の魅力は、大排気量V型8気筒エンジンが持つ独特な走行フィーリングですが、そんな古き良き大排気量V型8気筒エンジンを正規輸入の新車で味わえるのが、シボレー「カマロ SS」です。
大陸横断だけで1000km以上ある国土の大きいアメリカでは、昔からクルマが重要な移動手段でした。
長距離移動中にエンジントラブルで何気筒か止まってしまっても走り続けられるようにと、大排気量かつV型の多気筒エンジンが進化してきた歴史があります。
最近ではダウンサイジングターボ搭載など環境性能に配慮したモデルも増えましたが、いまだにアメリカ自動車文化の伝統である大排気量V型8気筒を好む人が多いのも事実です。
2015年に誕生した6代目カマロですが、日本には、2リッターターボのクーペ「LTRS」とオープンの「コンバーチブル」、大排気量の6.2リッターV型8気筒(スーパーチャージャー付き)を搭載する「SS」の3種類が導入されています。
高性能なスポーツGTの「SS」が搭載するV型8気筒エンジンの最高出力は461馬力と、さすがのハイパワーとなっています。
カマロ SSは全長4785mm×全幅1900mm×全高1345mmのフルサイズボディながら、2ドアクーペという贅沢な1台。
理論や効率とは違う世界観で作られた「マッスルカー」の伝統をいまなお受けつぐ、ロマン溢れるモデルです。
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長きにわたりV型エンジンは高性能モデルの証ともいえ、今後も受け継がれてほしい伝統でもあります。
あとどれくらい、レシプロ(ガソリン)エンジンが表舞台に居続けられるかは未知数ですが、なくなる前にV型エンジン独特の滑らかな回転フィーリングを堪能したいものです。
車両重量が3130kg?ランクル?これに燃料と定員の車両総重量なら軸重許容割らないかな?
V型=大排気量?VG20 VQ20 1VZ-FEは大排気量でもないな。
早い話が幅は広いけど短いから横置きFFやら1BOXにも使えるし、ハイエースの救急車にはセルシオのエンジン載せたのあったしね。