空軍パイロットに捧ぐ! 3億6000万円のブガッティ「シロン・スポーツ」とは
往年のフランス空軍複葉戦闘機を思わせる仕様とは?
ボディカラーは、1920年代の航空機の外装色を現代的に解釈した特別なマットグレー「Gris Serpent」である。このマットグレーが基調となり、フロントからリアにかけてボディのセンターをホワイトグロスのストライプが貫かれている。
フロントウイングには、「Les Legendes du Ciel」のロゴが配され、ブラックカーボンファイバー製のサイドシルのフロントエリアには、フランス国旗のブルー、ホワイト、レッドのトリコロールで飾られている。
ブガッティの特徴である馬蹄形のラジエーターグリルは、ブラックグロス仕上げとなっており、ラジエーターグリルメッシュは、レーザーカットされたアルミニウム製だ。
このグリルメッシュのラインは、シートのステッチのラインと同じデザインとなっており、そのラインは航空機の編隊飛行の軌跡を思わせるものとなっている。
ドアを開くと、エントリーライトがエディションロゴを地面に投影。ドアシルは艶消しのアルミニウム製となり、センターコンソールにもロゴがセットされている。
インテリアは、ライトブラウンのレザーを使った前世紀の航空機を彷彿とさせるもので、「ガウチョ」レザーを車内全体に大胆に使用している。
このレザーと対照的に、アルミニウムトリムやロゴのついたアルミニウムインレイ、そして「1 of 20」の金属プレートが取り付けられている。
さらにオプションで、かつてのオープントップの航空機のように、乗員が空を眺めることができるガラスルーフの「スカイビュー」とコンフォートシートが用意される。
ドアパネルに描かれているのは、ブガッティ「タイプ13」と複葉戦闘機「ニューポール17」だ。ニューポール17は、1916年から製造されたフランス製の複葉戦闘機で、当時は信頼性、速度、敏捷性、機動性などに優れていたため、パイロットたちに非常に支持された機体である。
また、1910年から製造されたタイプ13は、ブガッティと名のつく最初のクルマであり、当時から軽量設計でアジリティに優れており、すでに最高速度は100km/hに到達していた。その後の数年間で数多くのレースで勝利し、ブガッティのレースでの成功の基礎を築いたモデルである。
* * *
シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエルの最高出力は1500ps、最大トルクは1600Nm。最高速度は420km/hでリミッターとなる。
限定20台となり、車両価格は288万ユーロ(邦貨換算約3億6000万円)とアナウンスされている。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。