未来のMINIはミニバン!? コンセプトカー「MINIビジョン・アーバノート」発表
独MINIは2020年11月17日、デジタルイベント「#NEXTGen 2020」で、コンセプトモデル「MINIVisionUrbanaut(MINIビジョン・アーバノート)」を発表した。
EV化&自動運転を前提にした未来のMINI
独MINIは2020年11月17日、デジタルイベント「#NEXTGen 2020」で、コンセプトモデル「MINIVisionUrbanaut(MINIビジョン・アーバノート)」を発表した。
「MINIブランドは常に、スペースの賢い使用を表しています。MINIビジョン・アーバノートでは、プライベートスペースをパブリック領域にまで拡張し、まったく新しい豊かな体験を生み出しています」とBMWグループデザインの責任者であるアドリアン・ファン・ホーイドンク氏は説明する。
MINIビジョン・アーバノートは革新的な空間コンセプトとして、従来の設計とは逆に開発された。デザイナーはまず広々としたインテリアを作成、その後にエクステリアを開発している。MINIとしては全高が高いモデルとなるが、全長はわずか4460mmで、車内でのまったく新しい動きやすさを提供する。
このモデルは当初から自動運転機能を備えた電動車両として考えられており、設計者がインテリアとエクステリアの両方を作成する際の自由度を高めている。「1959年、最初のMINIは横置きエンジンを搭載した車両構造に革命をもたらしました」とMINIデザインの責任者、オリバー・ヘルマー氏はコメントする。
MINIビジョン・アーバノートのインテリアは、旅に出るのに理想的な環境を提供するだけでなく、旅の目的でもあるという。目的地に到着すると、わずか数ステップでリビングルームに変身、乗員はクルマの側面にあるスライドドアからキャビンに出入りすることになる。このデザインは、スペースが限られている都市の運転条件に理想的なデザインとなる。運転席側や助手席側に他のドアはない。
インテリアには4席を用意。ふたつのフロントシートは回転するように設計されており、後部のシート背もたれは手動で折りたため、向きを変えることもできる。またクルマが停止しているときはダッシュボードが下がり、運転席エリアは快適な「デイベッド」になる。加えてフロントガラスは上向きに開くことが可能で、一種のストリートバルコニーを作ることができる。
MINIビジョン・アーバノートのフロントには、ヘッドライトとラジエーターグリルという昔ながらのMINIデザインアイコンの進化が表されている。スロット付きの開口部を備えたヘッドライトは、スイッチを入れたときにのみ表示される。またグリル自体は八角形になり、従来の六角形から進化を表している。
またMINIビジョン・アーバノートは小さなボディサイズとEVシステムによる最大のスペースに加え、持続可能な材料へのアプローチにも取り組んでいる。これはエクステリア/インテリアのコンポーネント数を減らすだけでなく、ダッシュボード/デイベッドの二重機能を有効にすることでも達成される。
リサイクル素材の使用に加え、クロームや本革を使用していない。インテリアの主な素材はニットテキスタイルで、心地よさと品質、さらに柔らかさと快適さを兼ね備えているという。
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MINIビジョン・アーバノートは、「アーバン・ジャングル」をテーマにするコンセプトカー。このまま市販化する可能性はないが、MINIの今後の方向性を示すデザインコンセプトという位置づけになる。
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