1000万円プラスで700馬力! マンソリー発「カイエン・ターボ・クーペ」の実力とは?

ECUチューンで27%アップ!

 また、ボンネットやサイドステップも、マンソリー・オリジナルのものとなる。素材はフロントのアイテムとともにカーボン製で、それによる軽量化の効果は絶対的だ。

ボディカラーに合せたオレンジのパイピングやステッチが、マンソリーワールドを演出している
ボディカラーに合せたオレンジのパイピングやステッチが、マンソリーワールドを演出している

 サイドステップはその多くのパートがボディとあえて同色にペイントされるが、それもまた心憎い演出といえる。左右のドアミラーもまたマンソリーのアイテムだ。

 これまでの作品と比較すれば控えめに感じるリアセクションにも、独自のアイテムが装着されている。ニューデザインのリアエプロンがまさにそれで、ディフューザー部とエグゾースト部のマッチングが美しい。

 そもそも可変機構を持つリアウイングには、今回は特別な手は加えられていないようだ。

 インテリアのフィニッシュも素晴らしい。ボディカラーに合せた、オレンジのパイピングを採用した4人乗りのキャビンは、高級サルーンのそれと評してもよいほどに快適で心地良い空間。これならば長距離のドライブでも、疲れは最小限に抑えられるに違いない。

 そして驚きなのは、フロントに搭載されるパワーユニットだ。3996ccのV型8気筒ツインターボという基本的なスペックに変化はないが、マンソリーは独自のECUを採用することで、その最高出力を700psに、最大トルクを900Nmにアップすることを実現しているのだ。

 ノーマルのカイエン・ターボ・クーペの550ps&770Nmというスペックと比べると、最高出力では実に27%もの性能向上を果たした結果になる。

 これによって0−100km/h加速は、ノーマルのスポーツクロノパッケージ装着車が3.9秒だったのに対し、マンソリーのは3.2秒と、大幅に短縮されることになった。

 マンソリーのカイエン・ターボ・クーペ。このデモカーの価格は、24万9400ユーロ(邦貨換算約3100万円)。ちなみに日本でのノーマル車の価格は、2063万円(消費税込)となっている。

 およそ1000万円のエクストラで、ほかとは違うルックスとさらなるパワーを手に入れられるのなら、むしろバリューある1台なのかもしれない。

【画像】マンソリーにしては落ちついたエアロとは?(9枚)

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