意外と知らない原付のルール!アンダーパスへの通行禁止とは?

バイクの中でも原付には独自のルールが多く存在しています。なかでもアンダーパスの走行規制については知らずに通過しているライダーも意外に多いようです。通過中に重大な事故につながる場合もあるアンダーパスへの通行禁止。いまいちどおさらいしていきましょう。

“うっかり進入”してしまうアンダーパスとは

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 地域によっては「アンダーパス」という言葉に馴染みのないライダーも多いかもしれませんが、全国には約3600箇所のアンダーパスが存在しています。沖縄県1か所、鳥取県12か所と少ない地域もあれば、大阪府168か所、新潟県236か所のようにいたる場所に設置されている地域もあります。

【画像】意外に知らない原付のルール(3枚)

バイク進入禁止のアンダーパスもあります

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 アンダーパスとは、交差する線路や道路の下を通過する道路のことで、信号や踏切を設置する必要もなく交通渋滞の緩和にも大きく役立っています。ゲリラ豪雨や大雨のニュース映像として報道される、冠水しやすい道路としても知られているのではないでしょうか。近年の異常気象により、ポンプによる排水が間に合わずにアンダーパスが冠水してしまう事例も増加しています。また、アンダーパス自体が増えると同時に二輪車通行禁止場所にもばらつきがあるため、戸惑ってしまうライダーも多いようです。

 日本二輪車普及安全協会によると「そうした規制のなかには、ライダーを困惑させるものも。東京・新橋のアンダーパスは“うっかり進入”のライダーが後を絶たない。」とアナウンスされ、似たような状況や交通量の道路でも通行禁止にばらつきがあるため、交通の流れに沿ってうっかり進入してしまうライダーが多いようです。

 また、同協会が「新橋地下自動車道」で行った調査では、1時間で通行禁止に進入したバイクを定点観察したところ7台の二輪車がそのまま進入。もちろん進入禁止を知らせる標識が250m手前から掲げられていますが、他のクルマの流れに沿って走行しているため標識が目に入らなかったライダーも多いようです。

原付の進入禁止はなぜ多い?

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 バイクの中でも50cc以下の原付によるアンダーパス進入禁止は多く見かけられます。実際に多くのアンダーパスの入口手前には、「二輪通行禁止」の標識に「原付」と書かれた標識が掲げられているのがわかります。その理由には原付に義務付けられている時速30km/h規制や第一通行帯通行が関係しています。

原付のアンダーパス進入禁止が多い理由は、時速30km/h規制や第一通行帯通行が関係しています

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 アンダーパスは進入時に下り坂で加速がしやすく、中間を過ぎたあたりから上り坂となるため加速が必要となります。このため、速度規制のある原付と他のバイクやクルマとでは速度差が発生してしまうため、追突事故のリスクが高まることになります。さらに、一番左の車線を通行しなければいけない原付は、見通しの悪いアンダーパス内でのカーブや出口直後の右折などでは事故を誘発しかねません。

 これらの危険性が高まることから原付がアンダーパスに進入するのを禁止していることが多いようです。また、交通量の多い幹線道路などでは「二輪車(125cc以下)」の通行禁止と表示されているケースもあるので、原付以外のライダーも注意が必要です。原付が通行禁止の標識を無視して進入してしまうと通行禁止違反が適用されてしまい、反則金5000円・違反点数2点が科せられることになります。二輪車であれば反則金6000円・違反点数2点が科せられます。

※ ※ ※

 原付はアンダーパス以外にも通行禁止規制とされている道路があり、「多摩湖外周道路(多摩湖通り)」や「横浜ベイブリッジ下層部の国道357号」なども通行が禁止されています。また、観光地である筑波山周辺でも時間帯通行禁止や終日通行禁止の規制がされており、知らずにツーリングで訪れてしまうと目的にまで辿り着けないといった事態にも。

 このようなことを避けるためにも、「二輪車道路規制情報」などを活用して事前にマップで確認することが重要です。バイクの通行規制は年々解除されている傾向にありますが、その背景には暴走行為をするバイクの減少があるようです。しかし、現在も約450か所の規制路線があるので、うっかり侵入を防ぐためにも事前確認はしっかりと行いましょう。

提供:バイクのニュース


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