なぜ軽人気続く? シェア4割で普通車に迫る! 維持費以外の売れる要素とは
軽自動車は人口10万人未満の都市に多い? その理由とは
2020年3月時点では、日本全国の軽自動車の半数近い46%は、人口10万人未満の市町村で保有されているといいます。
これは、人口が少ない市町村では公共交通機関の不便な地域が多く、生活の足として利用することから軽自動車の保有率が高まっているのです。
なお、人口100万人以上の大都市での軽自動車保有率は8%と、極端に少ないことが分かっています。
前出の日本自動車工業会に調査では、60歳以上の軽乗用車ユーザーに対するアンケートで、93%の人が「次に乗り換えたい車種」に軽自動車と回答。
実際に、ダイハツ「タント」やホンダ「N-WGN」などではフルモデルチェンジの際に、高齢者でも安心して運転が出来るような機能や機構を採用するなど、自動車メーカー側も高齢者からのニーズを上手く取り入れているようです。
実際に都市部と地方でそれぞれ軽自動車を所有しているユーザーは次のように話しています。
「元々、セダンを乗り継いできましたが、60歳を過ぎた頃から車幅感覚が鈍ってきたと感じたため、軽自動車に乗り換えました。
そこまで遠出をしなくなったことで軽自動車でも不便がないのと、燃料代や税金などの維持費がセダンと比べて安いことが良いです」(都市部・65歳・男性)
「先日、セカンドカーとして軽自動車を購入しました。これまでは、ミニバンしかなかったのですが、買い物や近場なら軽自動車のほうが楽です。とくに、ショッピングモールの立体駐車場では、小さいサイズなので駐車が楽なのが嬉しいです」(地方・40代・女性)
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今後も軽自動車の保有率は、増加傾向が続くと見られています。
国立社会保障・人口問題研究所によると2025年には65歳以上の人口が30%に達する見込みとなり、前述のような高齢者のニーズに対応する軽自動車が増えていくことも合わせて、近い将来には新車市場の5割を超える日も遠くないかもしれません。
給料が減り生活が苦しいから止む終えず軽自動車にしただけ。山や加速による割り込みがしにくいのは現実です。(泣)