10月の輸入車販売が約1年ぶりにプラスに! それでも景気回復とはいえない理由とは
日本自動車輸入組合は2020年11月6日、同年10月度における外国メーカー車の輸入車新規登録台数を発表した。これによると10月度は2万2088台となり、前年同月に比べ32.9%の増加となった。
2019年9月度以来、1年1か月ぶりのプラス
日本自動車輸入組合は2020年11月6日、同年10月度における外国メーカー車の輸入車新規登録台数を発表した。これによると10月度は2万2088台となり、前年同月に比べ32.9%の増加となった。
前年同期比でプラスとなったのは、2019年9月度以来1年1か月ぶりとなる。
1位のメルセデス・ベンツは4468台で前年同月(3704台)比で120.6%、2位のVWは2880台で同127.7%(前年同月2255台)、3位のBMWは3029台と同111.4%(前年同月2719台)、4位のアウディは2122台と135.6%(前年同月1565台)、5位のBMW MINIは1799台と同135.9%(前年同月1324台)と、上位5ブランドはそれぞれ前年同月を上回った。
2020年1月から10月の累計台数は20万4591台で、前年同期(24万5635台)と比べて83.3%と減少となっている。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大により、4月から5月にかけて緊急事態宣言にともなう外出自粛などがあったことも影響し、輸入車の販売は低迷。コロナ禍以降、2020年3月は前年同月比90.5%、4月は同63.1%、5月は同53.6%、6月は同68.1%、7月は同82.2%、8月は同84.6%、9月は同87.3%と、低い水準で推移していた。
2020年10月度は、およそ1年ぶりに前年同月比プラスの132.9%となったわけだが、この数字を持って景気が回復したとはいえないところもある。
1年前の2019年10月度は、同年10月1日から始まった消費税増税(8%から10%)にともない、それまでに比べて大きく販売台数を落としたタイミングでもあった。駆け込み需要のあった前の月、2019年9月度の3万6080台に対し、2019年10月度は1万6623台と、前の月のおよそ半分、46%にまで台数が落ち込んだ時期だったのだ。
2019年9月度以来、1年1か月ぶりの前年同月比プラスとなった2020年10月度の外国メーカー車輸入車新規登録台数。輸入車業界にとってはひさびさに明るいニュースだが、それでも今後の回復を楽観視することはできない。
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