6年ぶり復活! ホンダ新型「ライフ」は「Z世代」を狙い撃ち? 中国の若者に受けるクルマとは
中国人も注目! 「赤いマツダ車」人気の訳は
2019年の中国国内での新車販売台数を見てみると、販売トップ10は1位がフォルクスワーゲン(以下、VW)「ラヴィダ」で、以下、ハヴァル「H6」、五菱「宏光」、トヨタ「カローラ」、日産「シルフィ」、VW「サギター」、ビュイック「エクセルGT」、VW「ボーラ」、VW「サンタナ」、ホンダ「シビック」と続きます。
トップ10のうち8台はCセグメントに属するセダンです。また、VWが4車種もランクインしていることから中国でのVW人気の高さがうかがえます。
VWは欧州メーカーで最初に中国上陸を果たした歴史を持ち、とくにサンタナなどの車種は世代を超えて中国人に愛され続けているアイコニックな車種といえるでしょう。
ランキング上位のなかでは唯一のアメリカブランドであるビュイックも非常に人気があります。アメリカのGM社が展開するプレミアム志向のブランドですが、いまでは本国よりも中国市場に力を入れています。
2位のハヴァル・H6は長城汽車(GWM)が展開するSUVブランドのミドルサイズSUVで、毎年ランキング上位に君臨し続けています。3位の五菱・宏光は、上海汽車とゼネラルモーターズ(通用汽車)が設立した合弁企業、上汽通用五菱の7人乗りMPVです。
依然としてVWの人気が高い中国市場ですが、日本メーカーも負けているわけではありません。
2019年の国籍別販売シェアを見てみると、やはりトップに君臨するのはシェア39.2%の民族系と呼ばれる中国ブランドですが、それに次いでドイツ系は24.2%、日系は21.3%と続いています。
品質の高さや壊れにくさ、そして手の届きやすい価格も支持される理由です。
中国市場ではトヨタ、日産、ホンダ3社の販売台数は非常に近い数字となっています。2019年の累計ではトヨタは162万700台、ホンダは155万4433台、3位の日産は154万6891台を販売しました。
やはり新エネルギー車への関心度が高い中国市場にて、積極的にハイブリッド車の投入をおこなってきたトヨタやホンダ、そして電気自動車が強みである日産への人気は必然的なものといえます。
そのほかのメーカーでは、意外にもマツダが中国市場にて奮闘しています。とくに「マツダ3(中国名:マツダ3アクセラ)」は一世代前のモデルからそのスポーティさが若者の支持を集めました。
現行モデルは2019年8月に長安マツダが現地生産を開始し、同年11月に開催された広州モーターショーにて2020年中国カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも発表されました。
マツダが2013年から採用している「魂動デザイン」も大きく影響しています。魂動デザインのテーマカラーとして大きく打ち出されているソウルレッドのボディカラーが「赤色を縁起の良い色と考えている中国人に対して、とても人気が高い」(マツダ広報)からだそうです。
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