日産「マーチ」が350万円以上!? ド迫力なコンプリートカー5選
オーテックジャパンの総力が結集したマーチとは
●トムス「センチュリー」
トヨタの最上級モデルとしてVIPのためにつくられたプレステージサルーンの「センチュリー」は、2018年6月に21年ぶりのフルモデルチェンジをおこなったことで、話題となりました。
このセンチュリーを、さらにラグジュアリーかつゴージャスに仕上げたのが、モータースポーツ活動を通じてトヨタ車を知り尽くしたトムスによるコンプリートカー「トムス センチュリー」です。
高性能で高品質なショーファードリブンカーであるセンチュリーのパフォーマンスをキープしつつ、さらに走行性能を高め、自ら運転を楽しむ「ドライバーズカー」をコンセプトに開発されました。
外装は、ベース車の気品あるデザインから、アクティブなスタイルに一新。専用のフロントバンパー、サイドステップ、リアアンダースポイラー、トランクスポイラーなどを装着。
センチュリーが持つ高級感を残しつつもスポーティな雰囲気に仕上がっているほか、実際にエアロパーツの効果で走行安定性も向上しています。
内装では「フルオーダーメイドシート」を設定しており、スポーティにもラグジュアリーにも仕上げることができ、高級レザーをはじめとする素材やカラー、ステッチを組み合わせることで、自分好みのカスタマイズが可能です。
パワートレインは、ベースモデルと変わらず5リッターV型8気筒エンジン+モーターのハイブリッドですが、4本のオーバルテールエキゾースト「トムス・バレル」が装着され、スロットルレスポンスの向上と、エンジン始動時には上質かつ重厚なサウンドを奏でます。
トムス センチュリーは、2020年1月の東京オートサロン2020で発表されると同時に注文受付を開始。限定36台の販売で、価格は3097万6000円からです。
●日産「マーチ ボレロ A30」
2016年9月に、日産の関連会社で特装車やカスタマイズカーの開発・生産をおこなっているオーテックジャパンは、創立30周年を迎えました。
それを記念して、わずか30台のみ販売されたのが日産「マーチ ボレロ A30」です。
もともとオーテックジャパンは、マーチをベースにクラシカルな雰囲気にカスタマイズしたマーチ ボレロを2代目マーチから販売しており、その後3代目、現行モデルの4代目でも設定されていました。
マーチ ボレロ A30は現行モデルをベースに、エンジンはクランクシャフト、コンロッド、カムシャフトなどを専用品とした1.6リッター直列4気筒を搭載し、トランスミッションは5速MTのみ。
ほかにシリンダーヘッドの吸気ポートを研磨し、組み立ては完全に手組みとされ、最高出力150馬力を7000rpmで発揮する高回転ユニットに変貌しています。
シャシは各種補強パーツの追加による剛性アップと、専用のサスペンション、フロントブレーキの大型化とリアブレーキのディスク化など、トータルでチューニングされ、高い操縦安定性を実現しています。
そして、マーチ ボレロ A30最大の特徴はボディで、90mm拡大されたトレッドにあわせて、大きく張り出した迫力ある前後フェンダーを装着。全幅はベースの1665mmに対し、1810mmと145mmも拡幅されつつも、フロントフェイスはクラシカルな雰囲気のマーチ ボレロそのままと、全体との対比がユニークです。
内装も専用のレカロ製シート、ハンドル、240km/hスケールのスピードメーターを採用し、見た目にもスポーティに演出。
マーチ ボレロ A30の価格は356万4000円とベース車の2倍強でしたが、30台はあっという間に完売しました。
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今回、紹介したコンプリートカーは、どれも過激な性能の特殊なモデルばかりですが、もっと手軽に買えるコンプリートカーのほうが一般的です。
自分の好みでドレスアップやチューニングする楽しさもありますが、新車で買えるコンプリートカーならば、整備や車検もディーラーで受けられ、パーツの信頼性や耐久性もメーカーのものと変わらない品質を確保するなど、カスタマイズカーを意識させません。
気軽に乗れるコンプリートカー人気は、ますます高くなると予想されます。
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