カーリースの定額サービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル株式会社は、全国の男女2207人を対象に、所有と利用についての考え方や実際にどんなサービスを利用しているのかなどについてのインターネット調査をおこないました。

　幅広い分野でサービスが展開され、新規参入も相次いでいるサブスクリプションですが、インターネットを通じて簡単に入退会できるサービスは手軽に始められる一方で、解約もしやすいため顧客離れもおきやすく、競争の激化を生んでいるといわれています。

　消費者の意識が所有から利用へ変わってきたといわれ始めてからしばらく経ちますが、 実際に消費者はどのようなサービスをサブスク（利用）で良いとし、どんな商品は所有したいと考えているのでしょうか。

　 全国の男女2207人を対象に、12種類のサブスクサービスについて、所有ではなく利用がいい（買うよりもサブスクがいい）というものはなにかを聞いたところ、「動画配信」、「音楽配信」、「電子書籍」と、モノではなく情報を利用するサービスが上位に続き、そのあとに実際にモノを利用する「クルマ」となりました。

「ゲーム」や「英会話」などの情報を受取るサービスよりも「クルマ」が上位となったのは、「クルマのサブスク」サービスのメリットが広く知れ渡っていることが考えられる結果です。

　また、先ほどの質問で所有より利用が良いのはクルマと答えた人たちに、なぜ利用がいいと思うかを聞いたところ、「経済的」、「月々の支出が一定額」など、「維持費を抑えられるから」という理由を挙げる人が55.6％でした。

「使用頻度が少ないから」と回答した18.1％には、「あまり使わず、購入するほどの必要はない」や「常に必要としているわけではない」などの回答、「いろんな車種を試せるから」と答えた7.3％には、「乗り換えがしやすい」や「毎回最新型に乗れる」などの回答がありました。

「その他」は、「高齢者なので、計画的にクルマを使いたい」や「購入する資金がない」、「所有にはお金がかかる」などの理由となっています。

　さらに、利用ではなく所有がいい（サブスクよりも買うがいい）というものはなにかを聞いたところ、「洋服」や「家具・雑貨」、「食品」とモノを扱う商品については約50％が所有がいいとしており、反対に情報を扱う「英会話」や「動画配信」、「音楽配信」について所有がいいと回答した人は10％未満にとどまりました。

　また、全体の4番目に利用がいいとされていた「クルマ」は所有でも4番目という結果で、「いつでも好きな時に使える」や「荷物を車内に置きっぱなしにできる」など、「自分都合で使うことができるから」という理由を挙げた人が42％です。

　ほかにも、「人と共有したくないから」の19％には、「クルマに人の癖がつくのが嫌」や「衛生的に気になる」などの回答、「自分のものにしたいから」と答えた12％には、「所有欲が満たされる」や「クルマはステータスシンボル」、「愛着を持って大切に使いたい」などの回答がありました。

　さらに、「気を遣わずに使えるから」と回答した11％には、「壊したときのことを考えずにすむ」や「管理に気を遣わなくてよい」などの回答が多く、「その他」には、「コレクションが好き」や「乗りたいクルマがサブスクにはない」などの回答が見られる結果となっています。

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　今回の調査により、サブスクは世にあふれている一方で、利用者は所有が良いものと利用が良いものにわけて考え、うまく利用していることがわかりました。

　所有の良さも、利用の良さもそれぞれですが、クルマに限って考えてみると、カーリースは、「維持費を抑えられる」や「いろんな車種を試せる」、「メンテナンスや処分が必要ない」という利用の良さと、「自分都合で使える」や「自分のものにしたいから」という所有の良さの両方を兼ね備えたサービスといえます。

　所有と利用の両方に利点を見いだせる数少ないサービスとして、これからクルマの利用が見直されていくのではないでしょうか。