BMW「i3」が累計生産台数20万台突破! いまも進化を続けるピュアEV
独BMWは2020年10月16日、BMW「i3」の生産台数が20万台を突破したと発表した。
2013年の生産開始以来 約7年間で達成
独BMWは2020年10月16日、BMW「i3」の生産台数が20万台を突破したと発表した。
i3は、2013年11月に欧州で発売された、BMWグループとしては初の純粋な電動自動車(ピュアEV)の量産車。日本でも2014年4月に上陸している。
i3はBMWライプツィヒ工場の専用生産ラインで生産されている。パッセンジャーセルには、大幅な軽量化を実現する炭素繊維強化プラスチック(CFRP。一般的に『カーボン』と呼ばれる)をBMWとして初採用したことでも話題となった。このCFRP製のパッセンジャーセルも、ライプツィヒ工場でつくられている。
i3にはパッセンジャーセルのほかドライブモジュール、アルミニウムシャシ、ドライブシャシ、そして高電圧バッテリーを搭載しているが、組み立てには従来の車両に必要な時間の約半分しかかからないのだという。
現在、ライプツィヒ工場では170ps仕様(i3)と184ps仕様(i3s)のi3が生産されている。登場当時は22.6kWhだったバッテリーの総エネルギー量は、現在ではサイズを変更せずに42.2kWhと、ほぼ2倍となった。これにより現在のi3の航続可能距離は、WLTPモードで285kmから310kmと増加している。
i3で得た知見に基づいて、電動ドライブや充電技術など数多くの革新が達成されている。これらはBMWグループの新技術のフラッグシップとなる「iNEXT(iネクスト)」で使われる。このモデルは2021年以降、BMWグループのランツフート工場とディンゴルフィン工場で生産される予定だ。
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日本では現在、170ps・250Nmを発生するモーターを搭載したi3が販売されている。車両価格は499万円から608万円となる。
全長4020mm×全幅1775mm×全高1550mm、ホイールベースは2570mmというボディサイズで、Bセグメント・コンパクトハッチバックというジャンルに該当するが、そのスペックに比べて室内は広々としているのが特徴だ。全高が1550mmで、ほとんどの立体駐車場にも対応している。
i3はリアにモーターを搭載し、リアを駆動する。0-100km/h加速は7.3秒と優れ、日常運転ではモーターの回生充電を利用することで、ワンペダルドライビングを実現している。
国土交通省審査値のWLTCモードでの航続可能距離は295kmだが、発電用エンジンを搭載したレンジエクステンダー装備車は、最大で466kmの走行が可能となる。
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