スタッドレスとオールシーズンタイヤはどう違う? この冬に選ぶべきタイヤは
10月。そろそろ冬の準備としてタイヤ交換の時期となってきたが、近年では、一年中履き続けられると評判の「オールシーズンタイヤ」も、多くのメーカーから登場している。冬用タイヤの定番、スタッドレスタイヤとの違いはどこにあるのか。
ここ数年で各タイヤメーカーから続々登場したオールシーズンタイヤ
10月というこの季節は、ウインターシーズンに向けてタイヤの交換の時期になる。北海道などの降雪地域では、早ければ10月の末から雪が降り出すこともあるため、早めに冬用タイヤへの交換をおこないたいところだ。
冬用のタイヤといえば、やはりスタッドレスタイヤが主流だが、最近ではカー用品店やタイヤ専門店の店頭で、オールシーズンタイヤが並んでいるのを見かけるようになった。
スタッドレスタイヤとは、冬用タイヤのひとつだ。
1980年代までは、降雪地域では冬にはスパイクタイヤを装着するのが主流だった。ただしスパイクがアスファルトを削る粉じんが問題となり、1991年には一部の地域などを除き使用が禁止された。
そのスパイクタイヤに打ち込まれている金属の鋲(スタッド)がなくても、冬の道を走ることができるように開発されたタイヤが、すなわち「スタッドレスタイヤ」ということになる。
このタイヤはおもに、凍結した路面や雪道での走行を想定しているため、降雪の多い地域では冬のマストアイテムといえるだろう。
一方、首都圏でも雪が積もり、高速道路で「冬用タイヤ規制」がおこなわれている光景を見る機会がある。
この場合、夏用タイヤであればチェーンを装着する必要があるが、スタッドレスタイヤなどの許可されたタイヤであれば通行することが可能だ。
また一般道でも、積雪や道路の凍結がありそうな場合、夏用タイヤでの走行は事故の原因になるため、クルマでの外出を諦めてしまうドライバーも多いのではないだろうか。
しかし、こうした場合を除けば、首都圏をはじめとした非降雪地域で積雪に見舞われるのは、多くても年に数回だろう。そのためだけにスタッドレスタイヤに履き替えるのは時間も手間もかかる。とくにマンションなどに住んでいる人であればタイヤの保管場所にも困るはずだ。
最近、「オールシーズンタイヤ」という言葉を目にする機会が増えてきた。別名は「フォーシーズンタイヤ」で、その名のとおり「春夏秋冬」一年を通し、どのシーズンにおいても走行できるタイヤ、ということになる。
いままでは、グッドイヤーやミシュランなど、海外のブランドがオールシーズンタイヤを日本市場で販売していたが、2019-2020年シーズンからは、ダンロップやトーヨータイヤ、横浜ゴムという国産タイヤブランドも続々と日本で展開を始め、これからやってくる2020-2021年シーズンでは、ブリヂストンをのぞくほとんどの大手タイヤブランドから選ぶことができるようになった。
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