自動車メーカーがニコイチ車製造!? 斬新な手法で作られた車3選

新型車の開発には莫大な開発費がかかり、車種によっては数百億円から1千億円規模に達します。しかし、それほどコストをかけなくても、斬新な発想で新型車をつくった例も存在。そこで、ユニークな手法で開発されたモデル3車種をピックアップして紹介します。

比較的安価に作られたモデルを振り返る

 一般的に自動車メーカーが新型車を開発するには、膨大な時間と労力、そして莫大な費用がかかります。それらの規模は車種によって異なりますが、シャシからエンジンまで新開発するようなケースでは、開発費は数百億円から1千億円規模に達することも珍しくありません。

ユニークな発想と手法で開発されたクルマたち
ユニークな発想と手法で開発されたクルマたち

 一方で、すべてのモデルにそれほど開発費がかけられないため、シャシやエンジンなど主要なコンポーネンツを他のモデルと共有することで、時間と開発費の削減が図られますが、さらに大胆な手法で開発されたモデルも存在。

 そこで、斬新な発想でつくられたクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●マツダ「ロードスタークーペ」

シリーズで唯一のクローズドモデル「ロードスタークーペ」
シリーズで唯一のクローズドモデル「ロードスタークーペ」

 1989年に発売されたオープンカーのマツダ「ロードスター」は、いまでは日本を代表するスポーツカーの1台です。

 このロードスターにはユニークな派生車があり、それが1998年に発売された2代目ロードスターをベースとした「ロードスタークーペ」です。

 マツダは初代ロードスターの誕生以来、クーペモデルの検討をおこなっていたといい、2代目にして実現することになりました。

 ロードスタークーペは2003年に発売。生産はマツダの関連会社「マツダE&T」が担当し、量産ラインで生産されたシャシや、流用できる部品を抜き取ってマツダE&Tに搬入して組み立てがおこなわれました。

 実際の生産では、スタンダードなロードスターのシャシに、専用にプレスしたルーフやリアフェンダーなどを手作業で溶接。

 ボディパネルが増えることで懸念された重量増も10kgほどに抑えることができ、ロードスターのコンセプトである「人馬一体」も守られました。

 なお、こうした手法でクーペを作ることは珍しくなく、かつての英国車や、近年ではダイハツ「コペン」もオープンカーをベースにしたクーペを限定販売しました。

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●スバル「ドミンゴ」

それまでにない3列シートのリッターカーを実現した初代「ドミンゴ」
それまでにない3列シートのリッターカーを実現した初代「ドミンゴ」

 スバルは2018年に「エクシーガ クロスオーバー7」の生産を終えたため、現在、国内市場で3列シート車の販売から撤退していますが、かつて軽自動車ベースの7人乗り1BOXワゴンをつくっていたことがあります。

 いまのミニバンが登場する以前は、3列シートの多人数車といえば1BOXタイプが主流で、各メーカーとも商用車である1BOXバンをベースに乗用車化するのが一般的でした。

 そこでスバルは、軽1BOXワゴンに手を加えて3列シート車つくろうと考え、1983年に発売したのが「ドミンゴ」です。

 4人乗りの軽1BOXワゴン「サンバートライ」の荷室部分に3列目シートを載せ全幅を拡大。フロント部分のデザインを変えて全長を伸ばし、1リッターエンジンをリアに搭載するRRとなっていました。

 基本的なコンポーネンツはサンバーと共通とすることで、価格を安価に設定してドミンゴは商業的にも成功し、1994年には2代目が発売。海外にも輸出されていたので、軽自動車をベースとしながらもグローバルカーとなったのです。

 また、2代目ではキャンピングカー仕様もつくられるなど、レジャーカーとしても需要がありました。

 この手法は他メーカーでもおこなわれ、ダイハツ「アトレー7」、スズキ「エブリイランディ」、三菱「タウンボックスワイド」などがありましたが、現在はどのモデルも販売を終了しています。

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