自動車メーカーがニコイチ車製造!? 斬新な手法で作られた車3選
メーカー謹製の顔面スワップ車とは!?
●ホンダ「インテグラSJ」
ホンダは1970年代の終わりから販売チャネルの拡充をおこない、かつては「プリモ店」「クリオ店」「ベルノ店」と、3つのチャネルを展開していました。
プリモ店では「シビック」が主力で、クリオ店では「アコード」、ベルノ店では「プレリュード」や「CR-X」といったスポーティなモデルを中心に販売していて、「インテグラ」もベルノ店で扱っていたモデルです。
インテグラは「タイプR」に代表されるスポーティなモデルとして人気を博していましたが、ユニークな派生車として1996年にセダンの「インテグラSJ」が登場。
インテグラSJは同時期に販売されていた4ドアセダンの「シビックフェリオ」のボディをベースとし、ボディパネルの多くと内装もシビックフェリオと共通でした。
さらにフロントマスクは、ステーションワゴンの「オルティア」から流用するなど、新規で開発するパーツを極力削減しています。
エンジンも既存の1.5リッター直列4気筒のみで、VTECとスタンダードなシリンダーヘッドの2種類をラインナップ。トランスミッションは5速MTとCVT、4速ATが設定されました。
インテグラSJのコンセプトは「フォーマルなセダン」でしたが、内外装からはとくに高級感を感じ取れることはなく、シビックフェリオと比べて存在感が薄かったため販売は低迷し、2001年に販売を終了。
現在、インテグラSJの現存数は非常に少なく、稀代の珍車として記録よりも記憶に残るモデルとなっています。
※ ※ ※
共通のシャシ(プラットフォーム)を利用して異なるボディを架装する手法は、古くから各メーカーが採用してきましたが、現在はさらに進んでモジュール化が一般的になりつつあります。
モジュール化はクルマを各セクションに分け、それを複数用意して組み合わせることで、開発期間とコストの削減をおこなうものです。
こうした取り組みはユーザーには見えない部分でおこなわれていますが、クルマの開発手法は日々進化しているということです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。