「Gクラス」を超えるには「ウニモグ」しかない! 究極のオフローダーとは?

一部マニアには熱狂的に支持されている「ウニモグ」。ハードな作業車両であるウニモグゆえに、クラシックな個体となると美車は非常に少ないのだが、格納庫に長らく保管されていた軌跡の個体が出現した。

ドイツ軍に正式採用された「ウニモグ」とは

 そもそもの始まりは、当時のダイムラー・ベンツ社で航空機エンジンの開発責任者だった、アルベルト・フリードリッヒによって1945年に描かれた、農業用の原動機付き多目的車両の図面だった。

1974年にドイツ陸軍に納入されたメルセデス・ベンツ「ウニモグ406デュアルキャビン」(C)Bonhams 2001-2020
1974年にドイツ陸軍に納入されたメルセデス・ベンツ「ウニモグ406デュアルキャビン」(C)Bonhams 2001-2020

 第二次世界大戦に敗れたドイツでは、航空機の開発などをおこなうことはもちろん不可能であり、フリードリッヒは農業用の車両として1台の4輪車を設計するが、それは誰の目にも農業用とは見えないモデルだった。

 1946年になると、その農業用車両は完成し、ドイツ語で「Universal Moter Great(多目的動力装置)」の頭文字から「UNIMOG」という車名が与えられた。1948年には本格的な生産が、工作機械メーカーのボーリンガー社で開始される。

 もちろんカスタマーは農業関係者ばかりではなかった。ウニモグにはいろいろなアタッチメントを取り付けることが可能で、さまざまな作業機メーカーがウニモグ用のアタッチメントを開発し始めたのだ。

 1950年代にはすでに累計生産台数は600万台を突破し、生産はボーリンガーからダイムラー・ベンツへと引き継がれることになった。

 参考までにフロントグリルにスリーポインテッド・スターが輝くようになったのは1953年モデルからである。それまでソフトトップのみだったラインナップにハードトップ仕様(401/402型)が追加設定されたのもこの年からだ。

 1955年には高性能版の404型(Sシリーズ)がドイツ軍に正式採用され、翌年411シリーズへとモデルチェンジされることになる。

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