居住性よりも見た目で勝負!? デザインを優先した軽自動車3選
終わり方が切ない軽自動車とは!?
●スバル「R1」
スバル初の量産自動車といえば1958年に発売された「スバル360」です。マイカーを夢から現実にした偉大なクルマとして歴史を刻みました。
その後「レオーネ」シリーズが登場するまでスバルを支えてきたのは軽自動車で、数多くの車種が登場しています。
そして、2003年に5ドアハッチバックの軽自動車「R2」が発売され、その派生車として2005年に、3ドアハッチバックの「R1」が登場。
シャシやパワートレインなど、基本的なコンポーネンツはR2と共有していますが、外観はクーペのようなショートルーフのスタイリッシュなフォルムを実現しています。
また、内装は2+2のシートレイアウトとなっており、リアシートのスペースはほぼエマージェンシー用と割り切った仕様。
また、インパネなどの意匠はR2をベースとしながらもポップな配色のカラーコディネートや、シート素材に本革が設定されるなど、スペシャルティカーの要素も取り入れられています。
すでにハイト系ワゴンが主流であった軽自動車市場において、R1は久しぶりに発売されたパーソナルカーとして話題となりましたが、販売は低迷。R2と共にフルモデルチェンジすることなく、2010年に生産を終了します。
R2とR1はスバル最後の軽乗用車となり、2012年には商用車の「サンバー」の生産を終了したことで、スバルの軽自動車の歴史は幕を閉じました。
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現在、販売されている軽自動車は安全装備や快適装備が充実しており、価格も高騰してしまいました。また、車重が1トンを超えるモデルも珍しくありません。
ボディサイズとエンジン以外は、小型の登録車とほとんど変わらないといっていいでしょう。
かつては庶民の足として使われてきた軽自動車。改めて原点に立ち返り、安価なモデルが欲しいところですが、安全面などを考えると、難しいのかもしれません。