車外放出「ありえない」 警察も車も騙すシートベルトの「たすき着用」 誤った着用取り締まれない訳

交通事故の際に、私たちの体を守る装置としてクルマに装備されているのがシートベルトです。着用していなかったことで死亡事故に発展したケースがいまなお存在するといわれますが、一方で自己流の誤った装着法をしていたことで、効果が発揮されず死亡事故に発展したケースもあるといいます。いったい、どんな状態が不適切なのでしょうか。

遺族「今すぐやめて」 死亡事故に繋がるシートベルトの不適切な使用法とは

 高速道路での激しい衝突事故や横転事故においてはもちろん、急ブレーキの衝撃からも私たちの体を守ってくれるシートベルト。クルマの外に放り出されたり、シートから転がり落ちたりすることを防いでくれます。

 しかし、間違った状態でシートベルトを使用していると正しい拘束力が働かず、車外に放り出されて亡くなることも少なくありません。いったい、どんな状態が危険なのでしょうか。

目視では違反か確認困難? シートベルトの不適切な着用法とは
目視では違反か確認困難? シートベルトの不適切な着用法とは

 シートベルトの正しい着用は道路交通法によって義務付けられており、日本では 1971年に運転席、1985年に助手席、2000年4月にチャイルドシート、そして2008年6月からは後部座席のシートベルト着用が義務化されました。

 つまり、2008年6月からはクルマに乗る人全員にシートベルト着用義務があります。

 しかし、シートベルトの重要性を知らない人のなかには「付け外しが面倒」「窮屈で嫌」「警告音が鳴ってうるさい」などの理由で、恐ろしい方法で使っている人もいます。

 それは、バックルにタングプレートをガチャっと差し込んだ状態でその上から座り、斜めのベルトだけを肩に掛ける方法です。外から見ればシートベルトを装着しているように見えます。

 この方法では警察のシートベルト取り締まりから逃れることも可能で、非着用の警告音が鳴ることもありません。そして拘束力がほぼゼロとなるので、体も自由に動かせますし、窮屈さとは無縁です。

 乗り降りが多い配送車のドライバーなども、この方法ならいちいちシートベルトを脱着する必要もありません。

 しかし、いつもこの方法で大型トラックに乗っていたドライバーの男性が、2019年8月に事故を起こし、中央分離帯に乗り上げた衝撃でトラックが横転。男性は車外に放り出され亡くなってしまいました。

 男性の娘さん(以下Mさん)は大変な悲しみのなか、このような悲しい思いをする人がひとりでも減ることを願って、SNSで注意喚起をおこないました。

「クルマに乗っている人は是非見てほしい。パパは昔からこの状態で上のシートベルトだけを前にかけて運転するのが癖でした。今回の事故の時もきっとこの状態だったと家族一同思っています。

 ちゃんとシートベルトをしていたら救われていたかもしれない命。そう思うと悔やんでも悔やみきれません。

 パパと同じシートベルトの着用をしている人は、今すぐやめてください。同じ思いをする人がひとりでも減ることを願ってこのツイートをさせていただきました。

 ひとりでも多くの人の目にとまり、ひとりでも多くの人の心に響き、ひとりでも多くの人がきちんとシートベルトの着用をすることを願っています」

 どのような事故だったのかをMさんに尋ねたところ、「父がトラックで中央分離帯をまたいで車体が倒れて軽自動車2台を巻き込みました。軽自動車に乗っていた方々は怪我をされましたが、命に別状はなかったと聞いています」と答えてくれました(Mさんには掲載の許可をいただいています)。

 そして取材を進めるうちに、このようなシートベルトの掛け方をしている人が意外と多いということがわかりました。

 お客さんに貸した代車がこの状態で返ってくることが多いという、レッカー業者の男性にも話を聞いてみました。

「仕事で代車やレンタカーの貸し出しをしていた時期があるんですけど、よくこのシートベルトの状態で返ってきていました。

 代車だけでなくお客さまのクルマもこの状態は非常に多いですね。レッカー業なので色々なお客さまのクルマを見るのですが、いつもベルトをこの状態にして普段から乗っているのでしょう。乗る時に手間が省けるような感じになるようなので。

 もちろん僕は怖くて出来ないですね。モータースポーツもやっているので、ベルトの恩恵は知っているつもりです」

 にわかに信じがたいのですが、この状態で乗っている人は意外に多いのかもしれません。

 これで衝突事故の衝撃を受けると、本来発揮されるシートベルトの拘束力はほぼゼロに等しい、つまりシートベルトをしていないのと同じ状態となります。

 車外に放出されてアスファルトの路面にたたきつけられ、命を落とす危険性も十分にあります。

 ちなみに、警察では取り締まりの際、このような状態のシートベルトに気づいているのでしょうか。

 首都圏の警察署に聞いてみたところ、「誤った着用をしている人がいることはわかっていますが、通常の取り締まりは外からしか見ないので気づくことはまずないでしょう。ですが、飲酒など一斉検問の際に確認することはあります。その際は厳重に注意をします」という答えでした。

【画像】死亡事故招く!? シートベルトの誤った装着法とは? 実車のベルトの画像とあわせて見る(10枚)

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コメント

14件のコメント

  1. 別にいいんじゃないの?
    俺は個人的には4点シートベルトにしたかったけど、さすがに走り屋の嫁でさえも2シーターなのに反対されて止めたけどな。
    そもそも”車外に放り出される”どうこう以前に、運転するのにドライバーの安定性があるから使うし、安定性が無けれ走りそのものにも安定性が出ない。
    そのことが分からない人間には何を言っても無駄だろう。
    別に飛ばされてあの世に行くのもご自由に。

    • > 4点シートベルトにしたかった

      たぶん同じ世代ですね
      必要もないのにバケットシート&4点シートベルトにあこがれていた頃が懐かしいです

      友人は中古のカローラ・レビンに取り付けて渋滞だらけの都内を走っていました
      サーキットはおろか山道もいろは坂を観光バスの後ろについて坂道発進を繰り返しながら走っただけだったそうですが……当時の女性たちや今の若者たちには絶対に理解されないだろうけど理屈じゃなくいいんだよなぁ。

  2. このウェブの写真選定した奴をクビにしろ。文意と写真が全く合ってない。
    何を指してるのかさえ不明な写真載せるな

    • おっしゃる通り。全然、意味が分かりませんね。

  3. bBに後ろからポルシェが突っ込んだって事故、あれは?車外に出てたよなぁ?確か?

    • 私も同感。
      この記事、間抜け過ぎる。

  4. 自殺したいからアホな着用してるんだし、そのアホ娘もそのアホな着用を容認してるんだし、自業自得。
    なるようにしてなったってだけの事。

  5. たすき着用?
    そんな「抜け穴」的パターンが今も生きているのだ。
    もちろん自己責任で大きなトラブルになるのは自業自得というものだが、そうしたドライバーの周囲を走る不特定多数の人間はどう構えて良いことやら。
    彼らたすき着用のドライバーが何かの弾みで車両から放り出されたり重大な怪我があるかも?という潜在性を見込んで運転しないと取り返しがつかないことになると同時に、一寸先は地雷であることを思い知らされる。
    行政側の取り組み、ベルトメーカーの技術開発は今後どうなって行くのだろうか。良くも悪くも目を離せない。

  6. このタイミングでこの記事を出した意味が分からない
    例のポルシェ事故は推定で東海道ののぞみ号並みのスピード(280km/h以上)で真後ろに斜め向きに突っ込んだんだから、
    特に後方に座っていたらどんなにしっかりシートベルト閉めてても放り出されるよ
    だって追突された車の後方ぐちゃぐちゃだったし、「まずありえない」の「ありえない」に相当するイカれた事故だったから

  7. はーこんな人もいるのか。しかし車好きってのは匿名になるとなんでこんなに性格悪くなるのだろうか。そらあおり運転減りませんわな。

  8. 圧迫感が不快って理由でベルトを弛ませてる奴が多過ぎる。
    正しく着用すれば違和感も無いのに先入観だけで窮屈だと。
    べつにベルト着用は任意で良いと思うし、万一の事故の時に保険金や賠償金の不払い或いは減額で良いんじゃないかな。
    誰の為の安全装備なのか考えれば一目瞭然なのに理解できないのだから自殺行為に等しいと思う。

  9. まあまあ皆さん、女性はグローバルに物事を捉えられないので一度これだと思うとこれしかないと思い込んでしまう生き物なんですよ
    ご迷惑をおかけします(ペコリ

  10. このタイトル詰め込みすぎて意味がわからなくなっている
    ・ただしくシートベルトを着用すれば車外放出は「ありえない」
    ・警察も車も騙すシートベルトの「たすき着用」 者がいる
    ・誤った着用取り締まれない訳
    文字数制限で削ったのかもしれないけど、これだけだと、

    車外放出がありえない警察も車も騙すシートベルトの「タスキ着用」
    と読めてしまう。
    首都高の事故と文面を見る限り、ありえないと言いきるには微妙だが危険性は激減できるだろうが、文章全体的にわかりにくい

  11. ガキがミニバンの中で飛び跳ねているぞ