「あおられ屋」には要注意! あおり運転厳罰化で加害者トラブルに巻き込まれないためには?
「あおられ屋」から身を守るためにもドラレコは用意したい
ただここで気になるのが、「どんな運転が『あおり運転』とみなされるのか」ということだろう。
とくに目立ちやすいスーパーカーや、フルサイズの高級輸入SUVは、ドライバーに“あおる意図”がなくても、先行車から「あおられた」と110番通報され、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性がゼロではないだろう。
そうしたトラブルを避けるために、何を心がけて運転すればいいのだろうか。
まずこれは基本中の基本だが、車間距離を十分にとること、車線変更する場合も「割り込み」と取られないよう、余裕を持っておこなうことだ。
とくに大型のSUVは、そのボディサイズから、実際の車間距離以上に威圧感を与える可能性があるので要注意だろう。
また安全運転のため「デイライト(日中のヘッドライト点灯)」を心がけている人も多いだろう。しかし輸入車のプロジェクターヘッドライトのなかには、他車にかなり「まぶしさ」を感じさせるものも実際にある。点灯したままで車間が詰まった場合、先行車に「あおり運転」を印象づけかねないので注意が必要だ。
また左ハンドル車の場合、先行車のさらに前方を確認しようと、無意識のうちに先行車の左斜め後ろを走行してしまうことがある。これも先行車に「あおり運転」と思われかねないケースになる。
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そしてとくに気をつけなければならないのが、噂される「あおられ屋」の存在だ。
彼らは追い越し車線をゆっくり走るなどして、自らがあおられる立場となり、その様子を動画に撮り共有サイトに投稿する。
つまり「スーパーカーにあおられた」といったセンセーショナルな動画は、再生数を増やす格好の「ネタ」になってしまうのだ。あまりにもゆっくり走っているクルマ、不審な動きをするクルマには近づかないこと、前方でブレーキを踏まれるなどしても冷静に対処することが重要になる。
最後に、自衛手段としてのドライブレコーダー(ドラレコ)の搭載は不可欠だ。
たとえ「あおられ屋」とトラブルになり、彼らが自身に都合のいい映像だけを切り取って警察に見せたとしても、こちらに一部始終をきちんと録画したデータがあれば、相手の主張を突き崩す有力な武器になる。
ただし、ドラレコのデータを記録するSDメモリーカードは、長期間の使用による劣化や、緊急録画エリアが満杯になるなどで、必要なデータが記録できていない場合もある。定期的に確認し、必要に応じて新品に入れ替えるなどのメンテナンスを欠かさないようにしたいところだ。
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