ガチ速そうな黄色いヤツ登場! ホンダ「シビックタイプR」がセーフティカーで爆走
世界ツーリングカーカップ(WTCR)用のオフィシャルセーフティカーとして、ホンダの新型「シビックタイプR リミテッドエディション」が採用されることが明らかになりました。
黄色いシビックタイプRをさらにカッコよく!
ホンダの欧州法人は、2020年秋以降に発売を控えている新型「シビックタイプR リミテッドエディション」を世界ツーリングカーカップ(WTCR)用のオフィシャルセーフティカーとして採用されたことを発表しました。
シビックタイプRの伝統を継承し、サーキット走行を重視して開発されたリミテッドエディションは、日本をはじめ、欧州、北米、オーストラリアなど全世界で約1000台、日本では200台限定で2020年秋に発売予定とされているモデルです。
なお、各国に先立ち、カナダで2020年5月28日に限定100台が予約開始となりましたが、ホンダのカナダ法人によると「予約開始から4分で完売」とアナウンスされ、価格も明らかになっていないにも関わらず数分で完売したリミテッドエディションの人気の高さが窺えます。
リミテッドエディション専用装備としては、BBS製20インチ鍛造アルミホイールとミシュラン製パイロットスポーツ Cup2を採用するほか、リアワイパー、トノカバーなどの装備類を廃止することで、大幅な軽量化を図っています。
リアの「CIVIC」エンブレムとシフト付近に装着されるシリアルナンバーのプレートがクロム仕上げになるなど、リミテッドエディションだけの特別感を演出。
さらに、リミテッドエディションのベース車となる2020年夏以降にマイナーチェンジ予定のシビックタイプRも大幅に中身が刷新されています。
アダプティブダンパーシステム制御やサスペンションブッシュ、ボールジョイントなどのチューニングをおこない、コーナーでのハンドリング性能や、荒れた路面における接地性・制振性が向上。ハンドリング性能は、従来型でも高い評価を得ていましたが、より進化した乗り味が楽しめるといいます。
さらに、フロントロアボールジョイントのフリクション低減を図ることで、より微小なストローク領域からサスペンションをスムーズに追従させるとともに、ダンパーシステムのセンサーサンプリング周波数を向上させることで、緻密なダンパー制御性を実現しました。
エンジンスペックについては従来モデルと変更がなく、2リッター直列4気筒ターボで最高出力320馬力、最大トルク400Nmを発揮。トランスミッションは6速MTのみで、駆動方式は前輪駆動(FF)です。また、0-100km/h加速は5.7秒と加速力の高さを誇ります。
また、リミテッドエディションに設定される新色のサンライトイエローIIは、1990年代のシビックタイプRや「インテグラタイプR」に用いられていたサンライトイエローの復刻カラーです。
ルーフとドアミラーキャップ、インテークカバーをブラック化することで、スポーティで精悍な印象を強調しています。
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今回のオフィシャルセーフティカーのカラーリングは、市販車のアグレッシブな哲学にインスパイアされたもので、ホンダのツーリングカーのオフィシャルカラーをデザインしてきたベルギーのアーティスト・ヴァヌフ氏の作品です。
2020年のWTCRシーズンは、9月12日から13日にオーストリアのザルツブルクリンクを皮切りに、ヨーロッパ各地で全6戦が開催されます。
WTCRのプロモーターであるフランソワ・リベイロ氏は次のように述べていいます。
「ホンダはFIAワールド・ツーリングカー・コンペティションにおいて豊かな歴史を持ち、このカテゴリーへの長年のコミットメントはほかの追随を許さないものです。
シビックタイプRのような象徴的なクルマをオフィシャル・セーフティカーとして迎えることは、その優れた安全性、スポーティでダイナミックな走り、そして手頃な価格という点で、WTCRの理念にぴったりと合致しています」
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なお、日本市場では2020年夏に発売を予定していたシビックタイプRのマイナーチェンジを「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生産活動へ影響」のため延期することを明かしています。
そのため、リミテッドエディションの発売に関してもさらに遅れる可能性もあり、今後の続報が気になるところです。
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