日産はオープン好きだった!? かつて一世を風靡した日産のオープンモデルの魅力
クルマ好きなら1度は乗ってみたいオープンモデルですが、現在の国産オープンモデルはホンダ「S660」、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」のみです。しかし、じつは日産にも数多くの魅力的なオープンモデルがありました。
爽快感を味わえる! 日産のスポーツモデルのオープンモデル
ルーフを開けると開放感が広がるオープンモデルは、クルマ好きには憧れの存在だといえます。
しかし昨今はSUVやミニバン、軽自動車など、実用的なモデルが主流になっており、新車で購入できる国産オープンモデルは、ホンダ「S660」、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」の3車種のみという状況です。
かつて日産には、多くの魅力的なオープンモデルがラインナップされていました。日産のオープンモデルには、どのようなモデルがあるのでしょうか。
手頃なサイズのクーペとしてラインナップされた「シルビア」ですが、1988年に登場した5代目(S13型)には、オーテックジャパンが手掛けたコンバーチブルモデルが設定されていました。
また、当時はデートカーやスペシャリティカーと呼ばれ、ライバルのホンダ「プレリュード」とともに大ヒットを記録しました。
1993年に登場した6代目(S14型)は、ボディを大型化したことで軽快感が薄れ、人気が低迷。その後、最後のシルビアとなる7代目(S15型)が、5ナンバーサイズにダウンサイジングして1999年に登場しました。
そのS15型シルビアの「スペックS」をベースとしたオープンモデルが、「シルビア ヴァリエッタ」です。こちらもオーテックジャパンが開発を担当しています。
シルビア ヴァリエッタは、国産車としては初となる「電動フルメタルルーフ」を組み合わせていました。
165馬力(MT車)の2リッターエンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MT。全長4445mm×全幅1695mm×全高1285mmという5ナンバーサイズで2+2の4人乗りとし、後席は荷物スペースとしても使用できるなど実用性に優れています。
前述のように、クーペとしてもオープンモデルとしても楽しめる電動フルメタルルーフを採用することで、スポーティとスペシャリティを両立していました。
販売台数的には1000台強でしたが、貴重なFRクーペでオープンという特徴から話題になりました。
さらにスポーツカーでは、「フェアレディZ」にもオープンモデルが存在。北米を中心とした海外ではオープンモデルの需要は一定数あり、歴代フェアレディZにはオープンに近い「Tバールーフ」仕様がラインナップされていました。
6代目となる現行モデル(Z34型)は2008年12月にデビュー。現在では10年以上も販売されているロングセラーですが、2009年10月から5年にわたってオープンモデルの「フェアレディZ ロードスター」が販売されました。
おもに北米向けだったフェアレディZ ロードスターは、全長4250mm×全幅1845mm×全高1325mmというサイズに、3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載した大排気量スポーツカーです。
当時の新車価格は、6速MTが435万7500円から、7速ATが483万円からという、輸入オープンモデルに匹敵するような高額車でした。
国内でフェアレディZ ロードスターは、798台を販売。優れた動力性能と流麗なデザインが、スポーツカー好きから高い評価を得ましたが、クーペモデルのフェアレディZのさらなる進化に注力するとして2014年9月に生産が終了しました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。