次期「エクストレイル」は日産の救世主か!? ライバルRAV4とこれまでの販売面での違いは?
エクストレイルとRAV4、日本市場における両メーカー内での立ち位置は?
2019年の日本市場では、両車はどのような売れ行きとなったのでしょうか。
日本自動車販売協会連合会の発表を元にそれぞれ比較すると、エクストレイルは前年比27.4%減の3万6505台を記録。一方、4月発売のRAV4は5万3965台という結果となりました。現行RAV4の販売期間は約9か月間であることから、RAV4の好調ぶりがうかがえます。
ただし、それぞれのメーカー内でラインナップされるほかのモデルと比較すると、アメリカ市場との違いが見えます。
まず好調なRAV4ですが、トヨタSUVラインナップのなかでは販売期間の影響もあり「C-HR」に次ぐ2位で、同社のミニバンやコンパクトカー、ハッチバックなども入れるとメーカー内では11位。モデル末期ながら根強い人気のC-HRと競っている状況でした。
ちなみに、前述のとおり2019年のアメリカ市場においてRAV4は44万8071台の販売台数を記録したのに対し、C-HRのアメリカ市場での販売台数は4万8930台と、両車の間には約10倍もの差があります。
一方のエクストレイルは日産の登録車ラインナップのなかで、1位のコンパクトカー「ノート」(販売台数11万8472台)、2位のミニバン「セレナ」(販売台数9万2956台)に次ぐ3位となります。
これは、元々日産のラインナップ数がトヨタと比べて少ないこともあるもののそれ以外にも、これまで国内販売における主力車種がノート、セレナ、エクストレイルに偏っていたということが挙げられます。
日本自動車販売協会連合会の販売台数ランキングトップ50には、日産のクルマはノート、セレナ、エクストレイル、そしてEVの「リーフ」(販売台数1万9789台)しかランクインしておらず、魅力的な新型車の投入を求める声も少なくありません。
なお、2019年に日産でもっとも販売台数が多かったのは、前述の4車種ではなく、軽自動車の「デイズ」シリーズでした(販売台数15万7439台:全国軽自動車協会連合会の発表より)。
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日産は、2020年5月28日に会見を開き、2021年11月までの間にグローバルで12の新型車を投入すると発表しました。
今回発表された新型ローグ、そして日本投入が待たれる新型エクストレイルはそのなかに含まれるモデルとなります。
新型ローグ/エクストレイルがどのような売れ行きを見せるのか、日米の両SUV市場において注目が集まります。
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