ウーバーだけじゃない!? 首都高立入りは年間400件も 約3割がアプリ誘導の誤進入か
首都高には年間400件の立ち入り事案が発生!? その理由とは?
ウーバーイーツの事例のみならず、自転車や歩行者による首都高への進入が相次いで起きています。
首都高速道路株式会社によると、「高齢者または酔っぱらいが一般道路と間違える」、「自宅に帰る道のりを料金所に尋ねるため」、「未払いの料金を支払うため」、といった理由で高速道路への進入があるとのことです。
また、道路標識の見落としや酔っぱらいによる進入は、外国人に多いといったデータも発表されています。
こうした高速道路への立ち入りが増える背景について、前出の首都高速道路株式会社の担当者は、次のように話します。
「歩行者、自転車、125cc以下の二輪車が首都高に立ち入って保護される事案が年間400件から450件程度発生しています。
原因としてナビアプリの自動車モードを使用し誤って首都高に立ち入るケースや、外国籍や酒酔いの人などの立ち入りを確認しています」
実際に、自転車や125cc以下の二輪自動車による進入者の約3割が、ナビアプリによる進入であることも分かっています。ナビアプリの画面に集中するあまり、道路交通標識の案内を見落としてしまったと考えられるでしょう。
では、こうした問題を防ぐため、具体的にどのような対策をおこなっているのでしょうか。同担当者は、次のように話します。
「現在、各出入口共通の注意喚起対策として、大型の看板や立入禁止看板などを設置しております。
とくに、立ち入り実績のあった出入口や構造上立ち入りやすいと思われる出入口においては、現地警告機能強化対策として、黄色カラー舗装やセンサーを用いた検知・警告システムを導入しており、今後も継続的に対策を行っていく予定です。
また、今後、料金所ブース内の収受員にもいち早く立ち入りの発生を知らせる発報機能を一部料金所にて導入していく予定です。
さらに、ソフト対策として従来実施してきたナビアプリメーカーへの機能改修の働きかけや、ホームページやTwitterなどのSNSを活用した広報、外国籍の人向けの啓発活動もさらに強化していく必要があると考えています」
ほかにも、国土交通省では相次ぐ高速道路への立ち入り問題について、3つの対策を導入しています。
ひとつ目は、一般街路にラバーボールを設置することで、物理的な進入を防ぐ方法です。ふたつ目に、注意喚起を呼びかける大型の看板や横断幕を設置することにより、高速道路の出入り口での視認性を向上しました。
最後に、監視カメラを設置し、歩行者や自転車の侵入者を検知すると回転灯が警告をするシステムを導入しています。
高速道路や自動車専用道路に誤って進入してしまうことで、大きな事故にも繋がり兼ねないため、出入り口付近の看板をよく確認しながら、誤進入しないように注意しましょう。
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