日本が誇る超高級車も大胆にカスタマイズ!? 最新コンプリートカー5選

トヨタ最上級のクルマを大胆にカスタマイズ!?

●トヨタ「ノア MU/ヴォクシー MU」

2列シート5名乗車としたアウトドア仕様の「ノア MU」
2列シート5名乗車としたアウトドア仕様の「ノア MU」

 発売以来、常に販売台数で上位をキープし続けているトヨタのミドルクラスミニバンとして、「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」の3兄弟がありますが、ノアとヴォクシーには昨今のアウトドアブームに対応したコンプリートカー「MULTI UTILITY(マルチユーティリティ、以下MU)」がラインナップされています。

 ノア MU/ヴォクシー MUは、トヨタの特装車やカスタマイズパーツ、コンプリートカーを手掛けるモデリスタが開発。

 ベースはノア/ヴォクシーのガソリンエンジン車で、シートレイアウトを3列から2列5人乗り仕様とすることで、常に荷室を最大限に活用できる仕様となっています。

 日常のショッピングでかさばる荷物を収納したり、道具を積み込んでキャンプに出かけたりと、趣味のトランスポーターとして自分だけの1台を作り上げることも可能です。

 専用架装装備として荷室のフロアを水や汚れに強く、手入れが簡単なオーク木目調の「MU専用フロア」としているほか、ベース車の収納力を活かした「床下収納」、着替えや車中泊時のランタンの活用などに役立つ「ハンガーフック」、小物入れ付きの「クォータートリムカバー」など、日常使いだけでなくアウトドアユースにも役立つ機能を搭載。

 また、MU専用販売店装着オプションとして、車中泊時のベッド、ラゲージスペースの仕切り棚、車外ではテーブル&ベンチセットとして幅広く使用できる「マルチユースボード」、オーク木目調のフロアと合わせたブラウン/ベージュの配色の「MU専用シートカバー」、釣り竿を収納できるロッドホルダーなどが用意されています。

 ノア MUの価格は272万1400円から、ヴォクシー MUは297万8800円からです。

●「トムス センチュリー」

静かな佇まいながら迫力あるオーラを放つ「トムス センチュリー」
静かな佇まいながら迫力あるオーラを放つ「トムス センチュリー」

 トヨタの最上級モデルとして長い歴史を持つ「センチュリー」は、2018年6月に21年ぶりのフルモデルチェンジをおこなったことで、大いに話題となりました。

 このセンチュリーを、さらにラグジュアリーかつゴージャスに仕上げたのが、モータースポーツ活動を通じてトヨタ車を知り尽くしたトムスによるコンプリートカー「トムス センチュリー」です。

 高性能で高品質なショーファードリブンカー、センチュリーのパフォーマンスを確保しつつ、走行性能を高めて自ら運転を楽しむ「ドライバーズカー」をコンセプトに開発されました。

 外装は、ベース車の気品あるデザインから、エレガントでアクティブなスタイルに一新。専用のフロントバンパー、サイドステップ、リヤアンダースポイラー、トランクスポイラーなどが装着されています。

 センチュリーがもつ高級感を残しつつもスポーティな雰囲気に仕上がっているほか、実際にエアロパーツの効果で走行安定性も向上。

 内装では「フルオーダーメイドシート」を設定しており、職人が手掛けるシートはスポーティにもラグジュアリーにも仕上げることができ、高級ナッパレザーをはじめとする素材とカラー、ステッチを組み合わせることで、自分好みのカスタマイズが可能です。

 パワートレインは、ベースモデルと変わらず5リッターV型8気筒エンジン+モーターのハイブリッドですが、4本のオーバルテールエキゾースト「トムス・バレル」が装着され、スロットルレスポンスの向上と、エンジン始動時には上質かつ重厚なサウンドを奏でます。

 トムス センチュリーは、2020年1月の東京オートサロン2020で発表されると同時に注文受付を開始。限定36台の販売で、価格は3097万6000円からです。

※ ※ ※

 日本でコンプリートカーが定着したのは比較的最近のことですが、海外では古くからオーダーメイドなどが盛んにおこなわれてきました。

 なかでもロールスロイスやベントレー、フェラーリといった超高級車メーカーでは、内外装を新規にデザインした世界に1台だけのクルマをオーダーすることも可能となっています。

 ただし、価格は天井知らずで、時には10億円以上もかかるケースもあり、また基本的には「一見さんお断り」というスタンスのようで、庶民には縁遠い話です。

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