なぜ車後方に「つり革」付けた? トヨタも開発する 目に見えない効果とは

かつて、クルマのリアバンパーにベルト状の物を取り付けて、地面に垂れ下げて走行するのが一部ユーザーの間で流行っていました。現在では、見かける機会が減りましたが、同じような理屈を応用したカスタムアイテムがGRブランドから発売されていました。これらのアイテムにはどのような効果があったのでしょうか。

ついには、コート剤としてGRが商品化? その中身とは?

 そして2020年、「エアロスタビライジングコート」と呼ばれるコート剤がGRブランドから発売されました。説明書には撥水/艶出しに加えて「走りの楽しさを提供」とあります。

GRブランドから発売されている「GRエアロスタビライジングボディコート」
GRブランドから発売されている「GRエアロスタビライジングボディコート」

 このコート剤には「帯電防止剤」が配合されていることがポイントです。原理はアルミテープと似ていますが、ボディに直接処理できるためより効果が出やすいといいます。

 実は筆者は「洗車後はクルマの調子が普段よりいい」と感じていました。最初は単なる気持ちの問題かと思ったのですが、毎回そうなのです。

 その話をアルミテープ開発のキーマン・山田氏にすると「それは気のせいではありません。水(H2O)が『+』の電子を洗い流すことで放電時と同じ状況になっています。ただ、しばらく走ると帯電してしまうので元に戻ります」。

 つまり、エアロスタビライジングコートは帯電防止剤の効果によって理想の空力環境が長時間維持できるというわけです。

 今思うと、アースベルトもアーシングも手段は異なりますが「帯電を抑える」という目的は同じだったのでしょう。

 一般的なチューニングパーツと違って目に見えない世界の話のため、「プラシーボ効果だ」、「オカルトチューン」という人もいますが、筆者の結論は「すべての現象には理由がある」ということです。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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