まるでアメ車か欧州車!? 日本車離れした日本車5選
パッと見は欧州車な斬新なオープンカーとは!?
●ダイハツ「コンパーノスパイダー」
1960年代初頭、ダイハツの主力商品は「ミゼット」に代表されるオート三輪でしたが、1963年に4輪車の「コンパーノ」を発売し、乗用車市場に進出しました。
コンパーノはイタリアのカロッツェリア・ヴィニャーレによりデザインされたコンパクトカーで、ライトバン、ワゴン、そして「ベルリーナ」と名づけられたセダンを順次発売し、上級グレードでは木目パネルやウッドステアリングを備えるなどイタリアンテイストを醸し出していました。
しかし、他社が軽量化のためにモノコックボディを採用するなか、小型商用車のラダーフレームを流用する手法を採ったために重量増となり、800ccの直列4気筒OHVエンジンでは非力で、動力性能の評価は高くありませんでした。
一方、ラダーフレームとしたことでボディ架装の自由度が高く、1965年にはツインキャブを装着した1リッターエンジンを搭載する2ドアコンバーチブル「コンパーノスパイダー」を発売。
スタイリッシュなデザインは高く評価され、実際にイタリア車のようだとも評されます。
コンパーノスパイダーは4名乗車が可能だったことから、家族でドライブするニーズも満たすオープンカーとして時代を先取りしていましたが、販売的には成功せず、1968年に生産を終了しました。
●スズキ「キザシ」
スズキがグローバルで販売することを目的に開発した、同社初のミドルクラスセダン「キザシ」は、2009年に発売されました。
ボディサイズは全長4650mm×全幅1820mm×全高1480mmとグローバルセダンにふさわしいサイズで、欧州製セダンをイメージさせるスタイリッシュな外観デザインとなっています。
エンジンは最高出力188馬力の2.4リッター直列4気筒を搭載し、欧州や北米でテストを重ねて熟成されたサスペンションによる上質な走りと、乗り心地の良さを両立が図られました。
国内では受注生産のみということもあり、販売は極端に低迷してしまいましたが、警察の捜査車両として数多く納入されたことで、レアなモデルながら目撃例は高いという珍しいモデルとして有名です。
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冒頭の3台はどれもアメリカ車を強く意識したデザインですが、当時はそれが普通でした。とくに中型以上のセダンといえば、当時は憧れるしかなかったアメリカ車をお手本とするのは、自然な流れといえます。
一方で、2代目プリンスグロリアは、エンジンやサスペンションは欧州車をお手本としていました。
プリンスがつくるクルマは他メーカーよりもメカニズムが凝っていて、そうしたコンセプトから欧州車を研究していたといわれています。
三菱デボネアに4気筒モデルは無い、当初から6気筒モデルのみで4気筒(2.6モデルは4気筒のラムダのみ)はデボネアには一切つかわれてない。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
後期型の2.6は4気筒だと思います。
間違った指摘に従うの? 書く時点も書いた後もキチンとすべき