日産5代目「シルビア」はバブル時代のモテ車! 女性も支持するデートカーだった!

コンバーチブルモデルや兄弟車「180SX」も登場!

 1988年5月に発売された5代目シルビアには、デビューから2か月後の1988年7月にオーテックジャパンが手掛けたコンバーチブルモデルが追加されます。

日産5代目「シルビア コンバーチブル」
日産5代目「シルビア コンバーチブル」

 ターボエンジンを搭載した4速ATモデルのK’sをベースとし、ルーフを取り去ったモデルでしたが、当時のコンバーチブル車のようにBピラーを残した形状ではなくフルオープンで、幌の開閉は電動という非常に凝ったものでした。

 その分価格はベース車よりおよそ130万円アップと、上級車種並みの高級車となっています。

 1989年3月には、新たなシルビアの兄弟車として「180SX」が登場します。180SXは、5代目シルビアのデビュー時には消滅していた3ドアハッチバックボディを持つモデルで、フロントマスクにはリトラクタブルヘッドライトを採用。じつはこのボディは北米市場で「200SX」の後継車種として登場していた「240SX」と同様のものだったのです。

 搭載されるエンジンはシルビアと同様に1.8リッターのNAとターボだったため、180SXと命名。なお、180SXは5代目シルビアがフルモデルチェンジ後も販売が続けられ、1998年まで生産されました。

 ちなみに北米仕様の240SXはその車名の通り2.4リッターエンジンを搭載しており、180SXと同様のハッチバックのほか、シルビアのように独立したトランクを持つクーペも用意されていましたが、フロントマスクはリトラクタブルヘッドライトのままという日本にはない仕様でした。

※ ※ ※

 1991年1月におこなわれたマイナーチェンジでは、内外装の変更は最小限に留めた一方で、エンジンを2リッターのSR型へ換装。マイナーチェンジ前と同じくNAとターボが設定され、NAで140PS、ターボでは205PSとリッター100PSオーバーの領域へ到達しました。

 このマイナーチェンジ以降、シルビアのエンジンは最後までSRエンジンが搭載され続けましたが、それだけに多くのチューニングノウハウが生まれた結果、現在まで愛されることとなったのです。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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