トヨタ新型「ヤリスクロス」 ライバルはヴェゼル? 日本は秋に登場でSUV王国完成か
ライバルはホンダ「ヴェゼル」なのか
外観を見るとフラットなフロアと共に十分なロードクリアランスが確保されているのが解りますが、基本は都市型クロスオーバーながらオフロード性能もシッカリ確保されていると考えていいでしょう。
ちなみに日本仕様のインパネをよく見ると、空調パネル下のスイッチ内にヒルディセントコントロールが見えます(欧州向けには未装着)。
もちろん安全支援システムも充実しており、最新のトヨタセーフティセンスを採用。日本仕様のヤリスはレバー式サイドブレーキ採用でACCが全車速対応ではないことがウィークポイントのひとつでしたが、ヤリスクロスはその辺りは問題なさそうです。
気になるのは日本におけるトヨタSUVラインアップでの位置づけです。カテゴリー的にいえば、Aセグメントの「ライズ」、Bセグメントの「ヤリスクロス」、Cセグメントの「C-HR」、そしてDセグメントの「RAV4」という鉄壁の体制が築かれます。
加えて、弟分のライズ、兄貴分もC-HRはある意味“変化球”のモデル、ヤリスクロスは直球勝負のモデルという立ち位置も担います。ライバルはズバリ、ホンダ「ヴェゼル」でしょう。
気になる販売時期は、日本が初出しで2020年秋、欧州は2021年半ばを予定。価格は190万円から270万円くらいだと予想しています。
王道のヤリス、WRCウエポンのGRヤリス、そしてクロスオーバーのヤリスクロスと「ヤリスファミリー」が揃いつつありますが、果たしてこの先に続編はあるのでしょうか。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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