オラオラ系よりもインパクト大! ユニーク顔の高級車3選

スカイラインなのに超高級車だった!?

●プリンス「スカイラインスポーツ」

超高級車としてわずかな台数が販売された「スカイラインスポーツ」
超高級車としてわずかな台数が販売された「スカイラインスポーツ」

 プリンス自動車が日産と合併する以前の1962年、イタリアの著名なデザイナー、ジョヴァンニ・ミケロッティのデザインによるプリンス「スカイラインスポーツ」が発売されました。

 発売に先立って1960年にイタリアのトリノ国際自動車ショーで、青のクーペと白のコンバーチブルという2台のスカイラインスポーツのプロトタイプが展示され、大きな反響を呼びます。

 スカイラインスポーツは、当時の日本車のデザインとは一線を画するほど流麗なスタイルで、内装も欧州のスポーツカーのような美しさと豪華さが共存。

 とくに印象的なのが丸目4灯のヘッドライトで、左右に吊り上がって配置されることで個性を主張しています。

 エンジンは最高出力94馬力の1.9リッターの直列4気筒を搭載し、シャシとともに「グロリア」のものが流用されました。

 また、当時としては先進的なオートチューニング機能があるラジオやオートアンテナが標準装備されるなど、プリンスは高級車に位置付けており、実際に価格はクーペが185万円、コンバーチブルが195万円と高額設定。

 1962年当時、国家公務員の大卒初任給が1万5000円ほどだったことから、いまなら2500万円くらいの価格に換算されます。

 そのため、あまりにも高価だったことと、ボディの多くがハンドメイドだったため、生産台数はクーペが35台、コンバーチブルが25台と、わずか60台しか生産されなかった幻の名車です。

※ ※ ※

 近年、話題となっているフロントフェイスのデザインというとBMWのクルマで、どのモデルも「キドニーグリル」と呼ばれるフロントグリルを伝統的に採用していますが、モデルチェンジのたびに巨大化しています。

 どこまで巨大化するのか、一時はネットでも話題になったほどで、モデルチェンジのたびにボディが大型化しているため、それに合わせてグリルの大きさを決めていることが想像できますが、さすがに大きすぎるとの声も上がっています。

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