えっ!? ランドクルーザーなのに2人乗り? 珍2シーター車5選
一般的に2シーターのクルマといえば、見るからに速そうなフォルムのスポーツカーやスーパーカーを連想しますが、意外な2シーター車も存在。そこで、国内外の珍しい2シーターモデルを5車種ピックアップして紹介します。
カタチに似合わないユニークな2シーター車たち
スポーツカーやスーパーカーといった速く走ることに特化したクルマの場合、人や荷物をたくさん積む必要がないため、ふたり乗りであることは珍しくありません。
一方で、もともとは4人乗り、5人乗りで設計されていたはずが、あえて2人乗りを選択したクルマが存在します。
そんな珍しい国内外の2シーターモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「X-90」
1993年に開催された第30回東京モーターショーのスズキブースに、「X-90」というコンセプトカーが展示されました。
そして、来場者から高い評価を得ると2年後の1995年に市販化が実現します。
市販モデルの車名はそのままX-90で、同社のコンパクトSUV「エスクード」のシャシをベースに、Tバールーフの2シーターボディを架装。丸みを帯びた2ドアセダンのようなSUVとは思えないユニークなスタイルとなっています。
パワートレインやドライブトレインもエスクードから流用され、エンジンは1.6リッター直列4気筒でトランスミッションは5速MTと4速ATを設定。駆動方式はパートタイム式4WDを採用しています。
X-90は海外でも話題になり、欧州などに輸出されましたが、日本では2シーターSUVの需要がなく、わずか2年ほどで販売を終了。
コンセプトカーが高評価だったにも関わらず、実際に販売してみると売れなかったという残念な結果となりましたが、記憶に残る1台です。
●三菱「ミラージュ ザイビクス」
1970年代中ごろから各メーカーともFFコンパクトカーを続々と発売するなか、1978年に三菱から発売されたのが「ミラージュ」でした。
三菱初のFF車で、新世代のコンパクトカーとしてデビューします。
1987年に登場した3代目ミラージュは、ミドルクラスセダンの「ギャラン」をイメージさせるデザインを採用し、ハッチバックとセダンをラインナップ。
この3代目ミラージュのハッチバックには「SWTIFT(スイフト)」「CYBORG(サイボーグ)」「FABIO(ファビオ)」「XYVYX(ザイビクス)」と、4タイプが設定されました。
なかでもザイビクスは、リアサイドウインドウが鉄板で塞がれて暗窓化されており、まるで商用車のパネルバンのような2シーター車で、三菱は「無限の可能性を秘めた新遊び提案車」と表現していました。
オプション設定された装備もユニークで、後部の荷室でテレビが見られるキットなどがありました。
しかし、このコンセプトは一般には理解されず、デビューから1年で生産を終了。景気が上向きだった背景から誕生した、希代の珍車です。
●日産「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」
日産「GT-R」は、4シーターにトランクを有することで、普段使いも考慮された日本が誇るスーパーカーです。
一方、よりスパルタンなGT-Rの走りを楽しみたいユーザーのために、「ピュアエディション」グレードにカスタマイズオプション「For TRACK PACK」が設定されました。
このFor TRACK PACKは2012年モデルに設定され、専用サスペンション、前後ブレーキ冷却用エアガイド、レイズ製アルミ鍛造ホイール、カーボン製エアダクト付きフロントスポイラー、専用フロントシートをセットで装備。
さらに軽量化のために2シーター化され、リアシート部分にはキルティングクロスマットが取り付けられました。
主にサーキット走行を想定したFor TRACK PACKはすでに廃止されていますが、現在はサーキット走行向けのグレードとして「GT-R Track edition engineered by NISMO」や「GT-R NISMO」が設定されています。
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