春は子どもの交通事故が急増!? 自分が加害者にならないための注意点とは
駐車場も危険がいっぱい! 子どもの事故で注意すべきポイントとは
消費者庁による「人口動態調査」個票データの分析(平成22年から平成26年)によると、0歳から14歳の子どもの事故発生場所が住居(家庭内)と道路・駐車場で約60%を占めています。
0歳から1歳の子どもは住居(家庭内)での事故の方が多いですが、2歳より年上の子どもは道路・駐車場での事故の方が増える傾向にあります。
駐車場での事故を防ぐ具体的な対策はあるのでしょうか。前出の警視庁交通総務課に聞いたところ、次のように話します。
「ドライバーはまず自分が駐車できる場所を探すことに意識が取られがちなので、きちんと周囲にも注意を配ることが大事ですね。また、子供は大人が想像しないような場所で遊んだりするので、発車の際も、乗り込む前に前後左右の安全確認を必ずおこなうことが重要です。
もちろん、大前提として大人は子どもから目を離さないようにしなければなりません。交通事故の対策は、ドライバーだけでなく、運転をしない大人や子どもも取り組む必要があります」
またドライバーは、乗るときは子どもを先に、降りるときは大人が先に、という順番を徹底することや、そもそも駐車場は危険だということを子どもによく認識させることなどで、事故を減らすことができます。
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駐車場は、住居(家庭内)や商業施設問わず信号機がないため、交通整理が十分ではありません。従って、「家の前だから」「いつも慣れている場所だから」と油断せずに、毎回緊張感を持って運転する必要があります。また、速度は抑えていつでも停止できるように心がけましょう。
また、駐車場でクルマを停車・発進させる際は、「クルマの前方・後方」、「クルマの窓の下側部分」、「フロントピラー周辺」の死角に注意しなければなりません。
子どもがクルマの前方や後方、側方にかがみこんでいて、ドライバーが気づかずに発進し、不慮の事故につながってしまうケースは後を絶ちません。
駐車場では切り返しなどに意識が集中し、さらに視野が狭まります。子どもが急に飛び出してこないか、クルマの周囲にいないかを必ず確認しましょう。
ドライバーは、背丈が低く、予測できない動きをする子どもに気をつけて運転しなければなりません。とはいえ、交通事故をドライバーのみの責任にするのではなく、大人が子どもに正しい交通ルールや交通事故の危険性を教えることも重要です。ドライバーだけでなく歩行者も、正しい交通ルールを再確認しておきましょう。
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