「車は必要?」 約8割が通勤に使用 「購入ハードル高い」との声も
かねてから「若者のクルマ離れ」といわれていますが、新社会人のなかでクルマを必要とする約8割が「通勤に使う」と回答しているようです。新社会人のクルマに対する考え方とは、どのようなものなのでしょうか。
クルマが必要な新社会人の約8割が「通勤に必要」と回答
毎年、春は進学や就職など新たな生活を始める人が多い季節です。昨今、若者のクルマ離れといわれていますが、実際の新社会人は「クルマを必要」としているのでしょうか。
今回、2020年3月にインターネット調査を実施。まず、クルマが必要な新社会人375人を対象に、「なぜクルマ車が必要なのか」を尋ねたところ82%が「通勤」と回答し、「ドライブを楽しみたい(11.5%)」、「クルマを持つことがステータス(2.4%)」と続いています。
2000年以降、若年層の可処分所得の減少や非正規雇用の増加などによる購買力の低下により、クルマを所有したくてもできない人が増え、若者の車離れが進んでいるといわれていました。
実際に、クルマ自体も高額であるうえ、ガソリン代や駐車場代、税金や車検代などの維持費もかかり、経済的に余裕がなければクルマを所有するのは難しいのが現状です。
しかし、地方の交通事情を考えるとクルマの使用が日常生活に密接にかかわっており、取り立ててクルマ好きというわけではなくても、クルマを持っていないと買い物や通勤も思うようにはできないという現実もあります。
クルマが必要な新社会人のなかで、新車を買うことができなかった人の割合は33.5%となり、新車を買えなかった人に理由を聞いたところ20%が「お金がなかったから」と回答し、月にいくらまでクルマにお金を使えるかという質問では69%が「月2万円まで」でした。
さらに、「あなたは新生活に向けて新車を購入する予定ですか?」という質問では、「はい(29.8%)」と「すでに購入した(29%)」となり、全体の6割弱が新生活で新車を購入する傾向にあるようです。
また、新車を購入しない大きな理由としては、「新車じゃなくてもいいから」という新車に価値を感じない、つまり、新車はいらないという人もいるようですが、新車には乗りたいがあきらめなければならない人も一定数いるようです。また、この結果から「お金がなければ新車には乗れない」という感覚があることも見て取れます。
新車に乗るには、従来どおり現金やローンで購入する方法のほかに、カーリースを利用して乗るという選択肢があります。
以前は法人向けというイメージの強かったカーリース業界ですが、ここ数年で個人向けの業態で多くの企業が参入。とくにこの1年、個人向けカーリースを運営する事業者、各社の宣伝効果などもあって認知度は高まり、全国のカーリース保有台数は増加傾向にあるようです。
今回の調査をおこなった月額定額のカーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル株式会社は、「若年層の方々からの申し込みも多くなっており、これらは当社のカーリースが『日本一安い』(2020年3月当社調べ)ということが大きな要因であると考えられます。今後はさらに認知を広げ、多くの方に新車を届けたいと思っております」と話しています。
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カーリースの今後の展開について、リース発祥の地であり日本よりもカーリース事業の盛んなアメリカの状況を見てみると、新車販売台数に占めるリース販売の比率は年々伸びています。
国土の広いアメリカでは、ほとんどの場所ではクルマがないと移動が難しく、日本よりもはるかに車が生活に密着しているという違いはありますが、「頭金が不要で、月々の支払いもフラットになる」「プランによってはメンテナンス費用がかからない」「気軽に乗り換えができる」などメリットの多いカーリースは、今後日本でも益々保有台数が増えていくと予想されます。
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