「もう…花粉は嫌だ!」 人やクルマも大迷惑! 春の花粉・黄砂の対策方法とは

春になると気になるのが花粉や黄砂です。とくにこの時期は洗車をしてもすぐにクルマが汚れてしまいますが、どのような対策があるのでしょうか。

春は花粉や黄砂で人もクルマも大迷惑!

 例年、1月下旬から5月上旬は、花粉が多く飛散する季節です。また、中国などから飛散してくる黄砂は3月から5月が中心となっています。

 この時期は、せっかく洗車をしてもすぐにボディが花粉や黄砂まみれになり、その度に洗車をするのはかなりの労力です。ボディの花粉や黄砂対策として、どのような方法があるのでしょうか。

ボディやガラスについた花粉は取れにくい
ボディやガラスについた花粉は取れにくい

 日本気象協会が公表しているデータによると、2020年にスギ花粉の飛散が開始される時期は、東京近郊で2月10日からとなり、例年よりも早く飛散をはじめて、ピークは3月下旬ごろまで続くと予想されています。

 スギ花粉のピークを終える時期になると、「ヒノキ花粉」が大量に飛散をはじめます。2020年のピークは、東京近郊で4月下旬から上旬となり、その量は例年並と予想されています。また、スギの花粉症を患う人の7割はヒノキ花粉に反応するとされ、4月いっぱいは油断できません。

 そんな人への被害が注目される花粉ですが、クルマも付着したまま放置しておくと、さまざまな影響を及ぼします。ボディにシミや塗装の錆・歪みを発生させる要因となるほか、雨や結露でボディが濡れると、花粉が水分を含んでペクチンという物質を出します。

 このペクチンは粘着性が高いため、油汚れのような状態になり、乾燥すると塗装の内部に侵食して傷の原因になるのです。

 また、中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠などから、風に乗って数千キロも離れた日本まで飛んできた黄砂について、気象庁が2004年から開始した黄砂に関する予報を見てみると、5月が一番多かったという記録もあります。そのため、5月いっぱいは黄砂によるクルマの汚れが続くとされます。

 クルマの花粉対策について、カー用品店のスタッフは以下のように話します。

「花粉の時期になると、黄砂と相まってボディが黄色くなります。まずは、ふわふわのモップを使って軽く落としたりするのも効果的です。

 ただ、雨に濡れたりすると花粉がべっとり付いて、ほかの汚れとまじります。もし、クルマのボディを大切にするのであれば、ここで拭き取ったりせずに洗車をすることです。ガソリンスタンドの自動洗車機も、最近のものは高機能なのでキレイに落とせます。

 自分で洗車をする場合は、最初にたっぷりの水で表面を洗い流し、大きな汚れを落とします。乾いた状態だと、花粉の粒子でボディが傷つく恐れがあるので注意してください。

 そして、ボディを泡で包み込み、優しく撫でるようにすると傷付けることなく洗浄できます。雨が降ったら、その都度小まめに洗車をすることで、ボディを美しく保てるでしょう」

※ ※ ※

 洗車の効果を持続させるため、コーティング剤を洗車の仕上げに使うことも対策のひとつとして効果があります。

 コーティング剤は、ボディに皮膜を作るため、花粉や黄砂の粒子による傷を防ぐことができます。また、雨などの水滴も流れやすくなり、花粉による汚れ予防にも効果的です。

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