無視したら交通違反? 通常の信号機と工事用信号の違いとは

工事用信号に種類がある?

 工事用信号には、赤青のランプしかないものもあれば、青信号になるまでの残り時間が表示されるものもあります。

誘導員が交通整理をしている様子
誘導員が交通整理をしている様子

 工事用信号の製作やレンタルを手がける、山口県下関市の株式会社ヨシミエレクトロニクスでは、交通量をリアルタイムに検知し、信号のサイクルを自動調整する「スーパー・スムースくん」や、峠道など交通量の少ない山道で、センサーによって信号を変える「リゴーくん」などの製品を製造、レンタルしています。

 また、富山県富山市の株式会社ソーラー信号機では、太陽光発電によって動く「ソーラー信号機」を販売しています。

 前出の工事関係者は、工事用信号について以下のようにも話しています。

「タイマーや、センサーのついた工事用信号は、ドライバーが待ち時間を見られるため、ストレスを与えづらいメリットがあります。

 誘導員だけで交通整理をしていると、いつまで停止しなければいけないのか見通しが立たず、待っているクルマもイライラしてしまうことがあるようです。

 誘導員の指示を待たず、発進してしまいそうになる場合もあるので、工事用信号は大切な役割を担っていると思います」

 ヨシミエレクトロニクスのホームページによれば、工事による片道走行区間において渋滞が発生すると、ドライバーからクレームが発生することもあるそうです。

 同社製品の「スーパースムースくん」では、基本的にはどちらの車線も赤信号とし、クルマが近づいてきた場合に、対向車線にクルマがいないことをセンサーで確認して、信号を青にしています。そのため、赤信号による待ち時間が大幅に短縮され、カウントダウン機能も無いとのことです。

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