コンマ数秒でも速く! ブリヂストン新「ポテンザRE-71RS」をサーキットで試した
公道も走れるスポーツタイヤ、ブリヂストンの新ストリートラジアル「ポテンザRE-71RS」をサーキットで試走! どのように進化したのだろうか。
ストリートラジアル史上最速を目指した
「POTENZA(ポテンザ)」はブリヂストンが誇るスポーツタイヤブランドだ。
イタリア語で「力強さ」を意味し、ポテンシャルや可能性という意味も込めて名付けられたそのポテンザは、1979年の誕生から進化しつづけ、モータースポーツの場でも数々の実績を挙げてきた。
なかでも1986年に発売された「RE71」は、世界のハイパフォーマンスカーに新車装着されたことでも知られるポテンザの代名詞的存在であり、その名前を覚えている人も多いだろう。
その後、RE71は「RE710」、「RE711」、「RE-01/同R」、「RE-11/同R」と進化したのち、2015年にRE71の直系の系譜であることを示す「RE-71R」という名前で復活を遂げた。
それからさらに5年、このほど新商品の「RE-71RS」が登場。RにはRacing、SにはSecond/Sportの意味が込められており、ストリートからサーキットまで、年間を通じて想定されるあらゆるコンディションで高い性能を発揮する、ストリートラジアル史上最速のスポーツタイヤを目指して開発されたという。
そのためRE-71RSには、さまざまな技術が採用されている。
モータースポーツ用タイヤ開発で培った技術を駆使し、路面との接地を高めるためのハイグリップポリマーを配合したトレッドゴムを採用するほか、独自技術の「アルティメットアイ」により、コーナリング中でも最大限に接地面積を確保できるようパターンや形状が最適化されている。
これらにより、サーキット走行で重視されるドライ路面でのグリップ力とコントロール性を高次元で両立し、従来品のRE-71Rと比べて、サーキットでのラップタイムで2%の短縮を実現。さらには5%も向上した摩耗寿命により、ロングライフを実現しているのも特徴だ。
さらには「ドライバーの感性を刺激するステアリングフィール」を念頭に、コーナリング中の路面との接地を極めることを追求している。
コーナリング中のタイヤというのは、変形してアウト側の負荷が大きくなり、逆にイン側が浮き上がる。そこでRE-71RSでは、アウト側からイン側までパターン変形が均一となるよう、新しいトップコンパウンドや非対称トレッドパターンおよびトレッドプロファイルなどを採用した。
これにより接地面積が拡大するとともに接地圧分布も均一になり、より路面にしっかり食い込むようになったわけだ。
接地面積は6%も増加しており、トップコンパウンドの設計も路面への食い込みを高めるために接触面積を11%増加。幅広い温度域においてヒステリシスロスが向上しており、ドライからウエットまで、あらゆるコンディションで高いグリップを発揮することが期待できる。
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