存続か!? 廃止か!? 先行きが不透明なロングセラー車3選
新型の登場が待たれる日本を代表するスポーツカーとは!?
●日産「フェアレディZ」
2008年12月に発売された日産6代目「フェアレディZ」は、初代に原点回帰するコンセプトが話題となりました。
搭載されるエンジンは「スカイラインクーペ」などで採用された、最高出力336馬力を発生させる3.7リッターV型6気筒で、高レスポンス、高出力、低燃費、低排出ガスを高い次元で実現。
組み合わされるトランスミッションは、シフト操作時に自動でエンジン回転数を制御する「シンクロレブコントロール」が装備された6速MTと、7速ATが設定されています。
ボディはクーペとソフトトップ・オープンカーの「ロードスター」がラインナップされていましたが、2014年にロードスターが廃止され、現在はクーペのみです。
サイズは全長4250mm×全幅1845mm×全高1315mmと大柄ながら、5代目よりも100mmのショートホイールベース化とボディ剛性を向上させたことにより、運動性能がアップしています。
発売後にも進化は続き、エンジンの中速回転域のトルクアップを図るコンピューターチューニングや、ほかにもボディ補強パーツの追加、サスペンションマウントブッシュの見直しなど、細かなチューニングが施されました。
2013年6月には、高性能版の「フェアレディZ NISMO」がラインナップされ、改良を続けられながら現在も販売中です。
また、2019年7月には「GT-R」と併せてフェアレディZ誕生50周年記念モデル「50th アニバーサリー」が、2020年3月末までの期間限定モデルとして発売されました。
発売から丸11年が経過し、日産車のなかではGT-Rと並んでロングセラーとなっていますが、いまのところ次期型の噂は聞こえてこない状況です。
もし次期型があるならば、日産の方針として電動化は必須のため、純粋な内燃機関モデルは6代目が最後かもしれません。
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2019年はトヨタ「マークX」や「エスティマ」、三菱「パジェロ」などが販売を終了し、2020年は、すでに日産「ジューク」と「キューブ」が、在庫のみの販売に移行しています。
かつてヒットしたモデルでも、販売が長期化するとライバルに対して商品の魅力が低下してしまうことは避けられません。
そうした状況を打破するためにフルモデルチェンジやマイナーチェンジをおこなって存続させるか、もしくは販売を終了するか、メーカーには難しい選択が迫られるのです。