ホンダが子どもに車を売る!? 園児向けにガチで作った車「相棒」とは

2020年1月10日から12日にかけて開催された東京オートサロン2020で、ホンダの関連企業であるホンダアクセスは、コンセプトモデル「AIBOU(相棒)」を世界初公開しました。AIBOUは5歳から10歳程度の子ども向けに作られたクルマだというのですが、なぜ免許を持てない子ども向けのクルマが製作されたのでしょうか。

子ども騙しじゃない!? ホンダアクセスが子ども用モデルをガチ製作

 ホンダの純正アクセサリーを企画・販売するホンダアクセスが、2020年1月10日から12日にかけて開催された東京オートサロン2020で、新たなコンセプトモデルを世界初公開しました。

 モデルの名称は「AIBOU(相棒)」といい、そして対象年齢は幼稚園の年長から小学校中学年の子ども(5歳から10歳程度)だといいます。なぜ、ホンダアクセスは子ども向けのクルマを製作したのでしょうか。

東京オートサロン2020でホンダアクセスが公開した「AIBOU(相棒)」
東京オートサロン2020でホンダアクセスが公開した「AIBOU(相棒)」

 AIBOUの特徴は、ボディの外装にまるでビーチボールのようなビニール素材を採用したことです。車内と車外からの視認性が良く、しかも軽量。ドアはなく、ジッパーを開け閉めして乗り降りします。

 ボディの骨格はシンプルな構造のパイプフレームで、その周りに小さなビーチボール状の素材を連ねてチェーンのような形としており、衝突時の衝撃を和らげます。

 車内を見ると、シートはハンモックのようにフレームと結ばれているというシンプルさ。

 操縦については、四角いハンドルの上で、前後に移動するためのスイッチ、また前車に追従するためのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)用スイッチを装備します。

 ハンドルの上には、家の形をしたオブジェ。「GPSを使ったジャイロとして、目的地の方向を常に向くという発想です」(開発担当者)。

 ボディ下部の動力系部分はEVで、「モンパル(ML200)」の部品を採用しました。つまり、モーター1基の後輪駆動で、最高速度は前進6km/h、後進2km/h、満充電での航続距離は約25kmとなります。

 モンパルとは、昨年(2019年)春までホンダが発売していた、ハンドル式電動車いすです。高齢者向けの移動手段として普及してきましたが、現在は本田技術研究所が次期モデルの開発を進めているといわれています。

 ハンドル式電動車いすは、道路運送車両法上、クルマに属さず、また道路交通法上では運転免許が必要とされていません。

 AIBOUは、次期モンパルシリーズのひとつとして、量産されるのでしょうか。それとも、こんなオモチャのようなクルマは、あくまでもショーモデル止まりで、量産などあり得ないのでしょうか。

 しかし、驚くことにホンダは、本気でこうしたクルマの量産を十分に視野に入れているのです。

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