「道を譲ってください!」交差点で連呼する救急車 なぜ協力しない歩行者多い?

緊急車両が近づいてくれば、クルマだけでなく、歩行者も「道を譲る」のは当たり前のことなのですが、最近では横断歩道を渡っている歩行者が協力してくれないといいます。

緊急自動車が接近も対処がわからない…

先日、別件で取材したベテラン消防署員から「緊急自動車の運転が難しくなり困っています。特に横断歩道を渡っている歩行者はなかなか協力していただけません」。いったいどういうことでしょうか? この状況、私(国沢光宏)も常々感じています。「救急車に対しての道の譲り方が不十分」とか「救急車が来ているのに全く気にせず横断歩道を歩く人」を見かけます。

一刻を争う場合も。緊急で患者などを病院へ運ぶ救急車
一刻を争う場合も。緊急で患者などを病院へ運ぶ救急車

 改めて説明するまでもなく赤色回転灯とサイレンを鳴らして走る緊急自動車(以下、緊急車両)は、急病や火災など秒単位で状況が悪くなる事態のため目的地に急いでいます。

 年末年始の場合、お餅がノドに詰まるなど救急車の稼働状況は普段の10倍程度になります。脳や心臓の急な疾病、出血量の多いケガなども、救急搬送の遅れは致命的になります。

 もう少し具体的に紹介しましょう。まずクルマ。中央分離帯のある道路であっても、信号待ち中に緊急車両が接近してきた際、赤信号だと全く動こうとしない先頭車両が多いです。

 当然ながら緊急車両は信号変わるまで待たなければなりません。緊急車両を通すため停止線を越えたら交通違反か? 「緊急避難」とされ違法性は無いです。

 2mでもハンドルを切りながら前に進んでやれば、緊急車両は通れます。実際、緊急車両が接近しているにもかかわらず道を譲ろうとしなかった車両のドライバーに「なぜ道を譲らないのか?」と聞くと、「どう対処していいのか解らなかったんです」。

 調べてみると教習所では教本通り「緊急車両が接近した際は、左に寄って譲りなさい」と教えるのみ。実際の道路は複雑で、そもそも赤信号中の対応は教えていません。

 路肩のない東京の首都高など、平日は走り慣れている人が多くサイレンの音を聞いただけで「モーゼの十戒」の如く左右に道を譲るため、渋滞中であっても緊急自動車は中央を走行出来ます。

 しかし休日や正月休みなど、運転経験が少ないいわゆるサンデードライバーが多い時は、緊急車両が目的地に到着するのに普段の何倍もの時間が掛かるといいます。こんな酷い状況、先進国とは思えません。

 アメリカでもヨーロッパでも緊急車両が来たら最優先で道を譲るし、緊急車両も日本とは桁違いの速さで目的地に向かいます。同じ先進国である我が国を見ると、都市部では交差点の度に徐行しノロノロ走っている緊急車両が多いです。

 そんな原因を作っているのが文頭に書いた通り、横断歩道の歩行者です。緊急車両が接近してきても、止まらない人が多いのです。

 緊急車両も歩行者と接触したら社会問題になるため、やむをえず最徐行しマイクで歩行者に「道を譲ってください!」とお願いしなければならない状況です。

 他の先進国なら歩行者もすぐに道を譲り、新興国であれば歩行者が居ても緊急車両は凄い勢いで走ってきます。緊急車両が「譲ってください、お願いします!」を連呼しながら徐行しなければならないのは、悲しいことに日本だけです。

【画像】緊急車両は最強じゃないと押し通れない!最強車両を画像でチェック!

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

画像ギャラリー

1 2

【ヤフオク!】でクルマのパーツをお得にさがす!

最新記事

コメント

20件のコメント

  1. 救急車がサイレンを鳴らして交差点に近づいてきたので青信号だが止まろうとした。とたんに後ろの車が激しくクラクションを鳴らしパッシングをしてきた。引きずり出してぶんなぐってやろうかという衝動にかられた。

    • まともな人なら、

      「何で動かないの?」

      「他の車が皆寄ったり止まったりしている」

      「緊急自動車?」

      となりますよね。

    • ジャムおじさんさんの場合は違うかも知れませんが、緊急車が近づいたからといって交差点の前で停車し、後続の車輛が緊急車通行スペースを空けられず、返ってじゃまをしていいる場合が多々あります。(特に女性)
      周囲の車輛状態を確認してどの回避行動が一番良いか判断した方がよいと思います。

  2. 最近の日本人は想像力の欠如と、日本に昔居た悪い事や気づかない事を正してくれる年上の方が居なくなった事は理由の一つとして感じます

    • 師を選べる時代だからね〜、形にはまるどころか形無しだからね。

  3. 知り合いに消防隊員がいます。その方の部下に救急車の運転手の方がいたので「交差点を通過する時、どうですか。」と聞いてみました。答は、「命がけ」と言われました。

  4. 緊急でも無いのに、赤灯を付けて巡回しているパトカーを良く見かけますが、良く無いと思います。注意啓発の目的でしょうが、緊急時と音が有る無しでしか、区別できず、遠くから赤灯が迫って来ても、またパトロールだろうと、最初思ってしまい、道を譲る動作が遅くなる要因になりえます。緊急時以外は赤灯付けないでいただきたいですね。

    • サイレンの有無で判断すればよいだけです。

    • 周り見れば分かるしなんなら通過するだいぶ前からスピーカーで注意促してるし。
      そんなことも出来ないなら車乗らない方がいいぞ
      警察だって赤色灯を回す事で警察が居るぞって示してある程度犯罪を抑止してる訳だし。

  5. カナダに住んでますけど、緊急車両に道を譲らない人は多いですよ。あんまり日本を悪く言わないで。

    移民が多くて、母国で車さえ所持できなかった層の人たちが運転するので、基本的なルールを知りません。

    また日本のように教習所はなく、家族と運転を練習してテストに受かれば免許取得できます。日本の自動車免許取得のシステムは優秀ですよ。

    サンデードライバーがひどいのはどこの国も同じです。私も週末の運転は恐ろしいです。

    それでもやっぱり日本に住んでいる方がマナーの低下を感じるのなら、そうなのかもしれません。でも日本以外の先進国はもっとひどいので、日本のほうが優れてるなんて思わないでね。

  6. 道交法を解釈すると
    ・救急車>>>ほかの車
    ・横断歩道を横断する歩行者>>>救急車
    ・横断者がいなければ、救急車は交差点で減速する必要はない。
    でした。「協力するのが当たり前」の歩行者が増せるかどうかは、教育も含め「大人社会」全体の責任ですね。たとえば「緊急車両なんてどうでもいい。寧ろ渡ってやるわ。」という者に関わりたくない、みてみぬ振りをする雰囲気が「日本の大人社会」にはありますよね。たとえば「救急車より歩行者のほうが上なんだぞ。道交法みろや。」という者に対して、「お前、それは違うだろ」と言いきる大人が減ってきていますよね。色んなニュースの社会的に反響をみてると、そう思います。

  7. あれだけ歩行者の権利を主張させてんだから副作用みたいなもんで、緊急の分別なんて無理だろw

  8. 救急車が来てもどかないって…。
    本当の緊急時なら大問題ですよね!
    場所的、地域的問題なら警察も一緒に出動して逮捕すればいいのに。

  9. YouTubeで各国の緊急走行集みれるけどアメリカでもNYとかは譲らない人いるよ
    結局は個人差だよね

  10. 本当に日本だけのでしょうか?
    どこの調査結果でしょう?
    アメリカでは、救急車のサイレンがうるさいと、発砲された事件報道がありましたが?
    成田消防署の救急車と栃木県警のパトカーの関係がよく分かりません
    一連の騒動は、どこで目撃されたのでしょう?

    • 支離滅裂な駄文で「雉か?」と思ったらやはりか。
      ちゃんと取材したのか怪しいところですが。

  11. 弱者救済で歩行者が飛び出して来て事故っても車の前方不注意だとかクラクションを鳴らし驚いて転倒したお年寄りへの責任はドライバー側とか何かに付けマナーの悪い歩行者をも全て神様みたく事故時に扱う道交法が殿様気取りでゆっくりゆっくり歩く歩行者を野放しにし緊急車両が来ても私の方が優先なのよ!とばかりに知能の低い日本人だらけにしたのです。警察の取り締まり自体が車両ばかりでマナー等かけらも無い自転車や歩行者を野放図にしてるんやから今更遅いと思います。日本人はマナーやルールを守る事を美徳としている素晴らしい民族等と思ってるのは大間違い。注意すると逆切れして殺されるのかと思う位悪態をつく甚だ怖い方が多い日本国とあいなりました。気が狂ってるとしか思えなく思います。

    • 全くもってそのとうりだと思います。
      特に歩行者、自転車(交通ルールが頭に入れるつもりがない人たち)が無敵キャラになっている日本は終わってますね。

  12. 色々理由はあるのだろうけど、「欧米では」とか「新興国では」には根拠がなく、
    実体験として日本と同じぐらいです。
    そもそも日本みたいに人が歩く環境が整備されていないから、遭遇機会が少ないので分からないとか、統計値が存在しないとか、が正しい説明では無いでしょうか。

  13. 国沢の名前を見た時点でこの記事を読むのを止めるのが正解です
    この人は最終的に日本は劣ってると言いたいだけなので