カスタムに3000万円!! デコトラのルーツは菅原文太主演の『トラック野郎』にありました
デコトラっていくらくらい掛かるの? 素朴な5つの疑問にお答えします!
デコトラに関心のない一般の人がデコトラを見て、素朴に思うのはカスタムにかかる費用でしょう。また、デコトラに装着されているパーツを見て、「アレってナニ?」と思う疑問にお答えします。
●素朴なギモン1:デコトラに仕上げる費用はどれくらい?
車両本体価格も一般車両より高額ですが、1台のデコトラを仕上げるに、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
トラックは車両そのものが大きく、カスタムには金属パーツを多用するため、スポーツカーやミニバンのカスタムとはかかる費用が桁違いとなります。
カスタム費用として考えられるのは、荷台に描く絵、電飾の飾り、フロントバンパーなどの外装パーツで、さらに内装を仕上げると、フルカスタムのデコトラになります。
こうしたフルカスタムのデコトラは、中型トラックでも3000万円近くの費用がかかるといわれています。つまり、家一軒が建ってしまうほどのカスタム費用をかけて、デコトラを仕上げているというわけです。
●素朴なギモン2:トラックを船に例えるのはナゼ?
デコトラ愛好家達の間では常識ですが、愛車のデコトラには名前を付けることが一般的です。また、それと同じく、デコトラのクラブ・チームにも名前を付けます。
デコトラやクラブ・チームに名前をつけるときに、大抵の場合、○○丸とか△△船団といった名が付けられます。なぜ陸(おか)を走るトラックなのに、海の乗り物である船のように○○丸という名前をつけるのでしょう?
これには諸説ありますが、もともと魚を運ぶ市場関係の長距離トラッカーのことを「陸の船乗り」と呼び、運転中にトラック野郎同士のコミュニケーションツールであった無線で話すときのコールサインに、○○丸と名付けたことがきっかけに広まったといわれています。
ちなみに八代亜紀さんの歌である『陸の船乗りロンサムロード』は、トラック乗りのテーマ曲になっています。
●素朴なギモン3:ウロコ模様のパーツを多用するワケとは?
デコトラには様々なパーツが取り付けられています。なかでも必ず装着される、ステンレス製の鋼板を使った装飾パーツです。
荷台にウロコ状のヘアラインで、表面加工を加えたステンレス鋼板をセットしたトラックは、もっともポピュラーです。このウロコ状の模様の入ったステンレス鋼板は「ウロコステン」といわれています。
このステンレス鋼板を使う理由があります。それは、ただトラックを飾るだけではなく、車体を塩害や錆から守るためです。
ウロコ模様にするのは、デコトラがもともとは魚を運ぶトラックだったので、魚のようなウロコ模様にしたという説と、後続車に対して、ヘッドライトの反射光を抑えるための配慮ともいわれています。
●素朴なギモン4:ホイールマーカーが光る原理
夜間に見かけるデコトラの足元は、ホイールに取り付けられたホイールマーカーという電飾がくるくると回転しているものが多いです。
そもそも、どうして走行中にホイールマーカーはひり続けることができるのでしょうか。電飾ならば配線コードでつながれているはずなのに、なぜマーカーはホイールが回転し続ける走行中でも配線が切れることなく光り続けることが出来るのでしょう。
この仕組みは、ホイールが回転する部分にリンクワイヤーブラシがセットされていて、それが接触すると電流が流れる仕組みになっているのです。電車のパンタグラフの原理と同じです。
●素朴なギモン5:荷台にはどんな絵を描いても大丈夫?
車体に絵を描くこと自体は道路交通法、道路運送法の双方に罰則規定はありません。
ただし、運送会社の社名の表記が判別しづらい場合、道路運送法第95条に抵触する可能性があるので注意が必要です。
また、描く絵が卑わいなものになると、刑法の公然わいせつに抵触する可能性もあります。公共性に反して、それを著しく乱す要素を持っている場合、いかに世界的に著名なアーティストが描いた裸体の絵であっても、取り締まりの対象になる場合があります。たとえそれがアートであっても、通用しないケースもあります。
デコトラですか、最近減っているように感じるのは俺だけじゃないかも?、あまり言いたくないけど
コンプライアンスの名を借りた魔女狩りまがいが横行しているように感じます。そういうことはやめてほしいですね?、トラック運転手が減っているのもそれが一因かもしれないですかな。