年末年始の運転は「眠気」がとくに危険!? 眠気解消の有効策とは?

長距離ドライバーが実際におこなう眠気対策法とは?

 仕事で日夜運転しているトラックドライバーは、どうやって眠気を解消させているのでしょうか。

長距離運転のプロが語る実際の居眠り対策とは?
長距離運転のプロが語る実際の居眠り対策とは?

 都内在住で長距離トラックドライバーとして働くKさん(50代・男性)に聞いたところ、以下の対策で乗り切っていると話します。

「私がおこなっている眠気対策としては、コーヒーやおやつ(チョコレートなど)を摂取すると、眠気が飛ぶ効果や疲労回復を感じます。また、好きなアーティストの曲をかけて大きな声で歌うこともよくやります」

 実際に「聴刺激」が眠気に効果があることもレポートで報告されており、相手のいる会話の方がさらに眠気に効果的といわれています。

「外気温が低い状態で窓を全開にして、一気に外気の冷たさを取り込むことで眠気を解消させることもあります。ただし、最終的には仮眠を取ることで頭をスッキリさせて運転するのが、安全だと感じます」(トラックドライバーKさん)

 高速道路調査会の研究レポートでも、体を動かし血流をよくすることや、冷気で体を冷やすことは、持続性こそないものの効果が認められています。ただし、最終的には仮眠に勝るものはないようです。

 最近では、眠気対策として開発されたガジェットも登場しており、スマートに眠気対策したい人には試す価値がありそうな、面白いものもあります。

 例えば、メガネブランドのJINSからは「JINS MEME(ジンズ ミーム)」というメガネ型ウェアラブルデバイスが登場しています。

 これは、メガネに搭載された眼電位センサーと6軸センサーで、疲労や眠気に伴うまばたきや視線の変化、頭の動きなどを検知し、連動する専用アプリ「JINS MEME DRIVE」で眠気の可能性を音声と画面で教えてくれるというデバイスです(アプリの操作の際は、クルマを安全な場所に停止してください)。

 また、ほかのウェラブル端末にも、眠気防止のものがあります。

 富士通の「FEELythm(フィーリズム)」は、聴診器のように首にかける本体(重さ90g)と小さな洗濯バサミのようなセンサーを耳たぶに装着するウェラブル端末で、耳たぶの血管からドライバーの脳波データを収集・分析して眠気の予兆を検知してくれます。

 IOT技術により、そのデータを長距離トラックの運行管理者など(会社)に転送することも可能で、情報共有も可能です。

※ ※ ※

 最新デバイスの活用事例もあるものの、基本が仮眠とカフェイン摂取であることはかわりません。年末年始に向けて、とにかく事故のないように運転したいものです。

長距離運転のプロが語る! 居眠り防止の対策とは(10枚)

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