ミニバン市場は縮小傾向だった? 増加するSUV市場との関係性とは
SUVは増えすぎた? 今後のSUV市場はどうなる?
増加傾向にあるSUV市場ですが、供給過多にはならないのでしょうか。
最近では、前出のマツダが同社のミニバンラインナップを廃止した代わりに、3列シートSUVとなる新型モデルの「CX-8」を2017年12月に投入。さらに、2019年10月には「CX-3」と「CX-5」の中間サイズとなる「CX-30」を発売しています。
さらに新型モデルとしては、三菱「エクリプスクロス」やダイハツが開発を主導したダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」というなども登場しているほか、20年ぶりにフルモデルチェンジを遂げたスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」、5代目となるスバル「フォレスター」も新しくなっているのです。
また、販売低迷などによって一時期は国内市場から撤退していた、トヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」も復活を果たすなど、まさにSUV時代ともいえます。
トヨタのSUVラインナップでも、前出のライズ、RAV4をはじめ、「C-HR」、「ハリアー」、「ランドクルーザープラド」、「ランドクルーザー」と、細かなニーズやターゲット層を狙うような販売戦略を進めています。
実際の販売面では、「従来のコンパクトSUVのCX-3とミドルサイズSUVのCX-5では、囲えないユーザーに対して、おすすめできるサイズのモデルが出てくることは嬉しい限りです」(マツダ販売店スタッフ)という声があるようです。
前出のマツダが調査したユーザー動向におけるSUV市場の「リピート/流入/流出」では、2010年時点ではリピートや流入に対して流出が大きかったですが、2014年から2018年にかけて逆転し、流入が大きく増加しているようです。
このような背景を踏まえた結果、マツダは同ブランドへの入り口となるエントリーモデルとして、「CX-30」を導入したのだと説明しています。
ダイハツやトヨタのロッキー/ライズも、同様にエントリーモデルやさらに細分化するニーズを埋めるモデルとして導入されたようです。
2020年には、新型モデルとしてハリアーやランドクルーザーの登場が噂されているほか、マツダは電気自動車のSUV「MX-30」を欧州で発売するなど、SUVはこれからも増えていくのかもしれません。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。