トヨタ新型「ライズ」は「ミニRAV4」!? ダイハツが作った車がトヨタ顔になる理由
トヨタ新型「ライズ」は、同じトヨタのSUVである「RAV4」とよく似たデザインのコンパクトSUVです。新型ライズの開発は、トヨタの子会社であるダイハツが担当し、ダイハツでは新型「ロッキー」として発売されました。新型ライズはダイハツがデザインを担当しているのに、なぜRAV4と似ているのでしょうか。
新型ライズは“ミニRAV4”!? なぜ似てる?
昨今のSUVブームにおいて、国産車、輸入車ともに、さまざまなSUVモデルがラインナップされています。なかでもいまもっとも注目されるのは、2019年11月5日に発売されたトヨタ新型「ライズ」とダイハツ新型「ロッキー」です。
コンパクトな5ナンバーサイズで運転がしやすく、広い荷室を持つ新型ライズと新型ロッキーは、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA」を取り入れています。商品企画や開発、生産はダイハツによっておこなわれ、トヨタへはOEM車として供給されます。
プラットフォームやパワーユニットなど、すべてにおいて新たに開発され、走りや上質感、安心・安全など、高いレベルを目指しました。
新型ライズと新型ロッキーは、基本設計は共通で、異なるのはフロントのデザインです。どちらもSUVらしい力強いスタイルとしていますが、とくに新型ライズはトヨタのミドルサイズSUV「RAV4」のデザインとよく似ています。
なぜライズはRAV4と似ているのでしょうか。
新型ライズと新型ロッキーのデザインを担当したダイハツ工業 デザイン部の青木氏は、次のように説明します。
「新型ライズと新型ロッキーの車両設計はもちろん、デザインもダイハツが担当しています。リアのデザインは共通ですが、新型ライズのフロントデザインは、トヨタのイメージに合わせてダイハツが開発しました。
トヨタにはSUVのフェイス戦略があるので、トヨタのリクエストを受けてダイハツがその要望を実現しています。
トヨタのSUVのデザインは、下に広がるハの字の台形グリルを特徴としていて、RAV4や『C-HR』なども同様のグリルが装着されています。この台形グリルを新型ライズにも採用したことで、オフロードのイメージを強調したRAV4と似たデザインになったといえます」
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新型ロッキーはアクティブなデザインでSUVらしさを強調するデザインとし、新型ライズはトヨタのSUVのフェイス戦略を取り入れつつ、力強さとともに先進的なイメージも付与しています。
ボディカラーもそれぞれに専用カラーが新開発され、新型ライズは「ターコイズブルーマイカメタリック」、新型ロッキーは「コンパーノレッド」が設定されました。この新色の開発も、ダイハツが担当しているといいます。
「ターコイズブルーマイカメタリックとコンパーノレッドは、今回、専用開発した新色です。
どちらも思い入れを持って新開発しましたが、ダイハツの訴求色を作りたかったこともあり、専用色としてコンパーノレッドを新型ロッキーに設定しました。
そのうえで、ターコイズブルーマイカメタリックを新型ライズの専用色にしたという経緯があります」(青木氏)
新型ロッキーのコンパーノレッドは、ダイハツ初の小型乗用車「コンパーノ」に由来しています。コンパーノレッドは、今後別の車種のボディカラーとして設定されることもあるようです。
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