いつ押すべき? 多すぎるクルマの「スイッチ」 メーカーごとに名称が違う理由とは
新型「スカイライン」の“手放し運転”、使うスイッチの数は?
衝突被害軽減ブレーキに関連した運転支援システムも、スイッチの増加に拍車をかけています。
2019年7月にマイナーチェンジモデルが発表され、同年9月に発売となった新型「スカイライン」では、高速道路および自動車専用道路の単一車線におけるハンズオフ機能が可能な「プロパイロット2.0」が設定されました。
現在販売されている車種の運転支援システムでは最先端といえる装備ですが、機能を利用するためにはやはりスイッチ操作が必要となります。
ハンズオフ機能を利用するためには、まず「プロパイロット2.0スイッチ」を押して機能をオンの状態にして、設定したい速度までクルマを加減速した後に「SET-スイッチ」で作動を開始させます。
このほか、プロパイロット2.0による車線変更の支援を受けるための「車線変更支援スイッチ」や、車間距離の設定スイッチ、設定速度の調整スイッチ、キャンセルスイッチなどもあります。
通常のオートクルーズコントロール機能のスイッチとして存在するものも多いですが、車線変更支援スイッチもある点が特徴です。
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大手自動車メーカーの関係者は「クルマに備わる機能は年々増加しています。先進安全技術や運転支援技術が進化していくと、それらの機能を操作するスイッチが必要になるのです。
エアコンパネルやセンターコンソールなどは内装のなかでは『一等地』といえるスペースです。そのため、開発者やデザイナーの間では取り合いとなる部分といえます。
また、基本的にハンドルに付いているスイッチは、運転中にハンドルから手を離すと危ないので、ハンドルから手を離さず操作できるように配置されていることが多いです」と話します。
装備の名称はバラバラで、そのうえスイッチの数も増加していくと、クルマに慣れていない人は操作で混乱してしまい、ますます運転から足が遠のいてしまうことも考えられます。
先進装備の進化とあわせて、初心者でも操作が混乱せず操作しやすいクルマの開発も重要であるといえるのではないでしょうか。
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